日焼け止め編

日焼け止めまでがスキンケア

 肌老化の8割は紫外線とされています。逆に言えば紫外線を完全にカットできれば老化の8割を予防できるということです。
 紫外線の中でもUVAは皮膚の奥深く、真皮層まで達し、たるみやしわの原因となります。日焼け止めではUVAから肌を守る指標としてPAを見ます。UVBはUVAに比べて波長が短く、表皮層で赤みやシミの原因となります。同様に日焼け止めSPFが大事な指標になります。
 また紫外線は晴れの日も曇りの日も、雨の日でさえも、降り注いでいます。夏と冬を比べてもそこまで大きな差は見られません。ですので、日焼け止めは一年中必須です。朝洗顔をしたら、日焼け止めを塗るまでがスキンケアと考えましょう。

追記:
 最近ではSPF50程度の商品が多く、SPFの値がより気にされているような風潮がありますが、個人的にはPA値の方が重要と思っています。なぜならばメラノサイトはメラニンを産生することで紫外線から肌の細胞を守る役割もあるからです。紫外線をあびて赤みがでたり、こんがりやけたりするのはある程度自然なことだといえます。白色人種に皮膚ガンがメラニン色素が少ないことが考えられます。
 

クリーム編

クリームの役割
 ①肌から潤いが逃げるのを防ぐ
 ②乾燥や紫外線、ほこりなどの刺激から肌を守る膜

 年齢や季節によってはかならずしもクリームを必要としない場合もありますが、クリームの油分により膜をつくることで、肌を守ります。またクリームは豊富な訴求性分を配合する事も可能です。

塗ったら5分はそのまま放置!

 化粧水、乳液の後にハンドプレスして、顔全体になじませたら、5分ほどそのまま放置します。その間に肌が必要な油分を吸収して、自然と肌になじみます。こうしてしっかりとクリームがなじんだ肌は、時間がたってもべたついたり、化粧崩れが起きにくくなります。

 次回は日焼け止め編です。

乳液編

 保湿には水分と油分の両方が必要です。

 化粧水編でも述べましたが、肌のうるおいを保つには水分と油分、この二つをバランスよく入れるのが重要です。その両方を補うには、水分と油分の両方を含み、水との親和性の高い乳液を使うのがベストです。先に入れた化粧水と乳液がうまく混ざり合って初めて、うるおった肌が実現できます。

 ①500円玉大の量を目安に、手のひらに出した乳液を、両手を合わせてすりすりと全体に広げます。
 ②肌を包み込むように手のひらを顔にのせて、優しくハンドプレスします。決して手をすべらせません。

 次回はクリーム編です。

化粧水編

 そもそも角質層とは角質が10~20層積み重なった約0.02mm(食品用ラップと同じくらい)の層です。この角質層に水分量が30%あるのが肌にとってはベストな状態と言われています。
 肌のうるおいに必要なのは水分と油分、これらをバランスよく入れるのが重要です。このうち水分を角層内入れるのが化粧水の最重要任務です。
 化粧水のおよそ9割は水で、残りの約1割は美容成分、保湿成分で構成されていますが、化粧水に含まれる美容成分や保湿成分を角質内に届けることで角層内に水分を満たし、スキンケアの土台を作ります。

 ①500円玉大の量を目安に、手のひらにとった化粧水をハンドプレスし全体に馴染ませます。決して手を滑らせません。
 ②これをくりかえし、手のひらに化粧水が残るようになったら、角質層が満たされたサインです。

 次回は乳液編です。

保湿

①ハンドプレス
 クレンジングや洗顔でこすらないように気をつけても、保湿の際にこすってしまっては本末転倒です。肌を優しく包み込み、手の体温で肌に水分を入れてあげます。
②夜よりも朝の保湿
 時間のない朝は手を抜きがちですが、紫外線や外の空気にさらされる日中の方がよりスキンケアは重要です。保湿をしたらすぐに日焼け止めを塗って、10分は待ってからお化粧をします。皮脂がなじんで化粧崩れを起こしにくくなります。
③保湿、日焼け止めまでを一連のながれで
 朝起きたら、洗顔、保湿、日焼け止めまでを一連の流れで行うのがおすすめです。理由は先に述べた通りで、朝食などの後にお化粧をすればメイクが崩れにくくなります。

次回は化粧水編、乳液編と続きます。
 

すすぎの基本

①ぬるま湯であらう
 目安は32℃~34℃、さわってやや冷たいと感じる温度です。さわって温かいと感じるならそれは体温より高いからです。適度な温度のぬるま湯で洗うと、お肌に不要な汚れや角質をオフしながら、潤いは残すことができます。
②シャワーで洗い流すのは厳禁
 注意するのは温度だけではありません。シャワーの刺激はお肌への負担になります。敏感肌の方は特に注意しましょう。
③手ですくったぬるま湯は、やさしく顔にあてるだけ
 バシャバシャと顔にお湯をかけたり、お肌をこすったりするのは厳禁です。手にすくったぬるま湯に顔をつけるイメージです。
④すすぎは十分に行います。
 洗浄成分がお肌に残ると、刺激になり思わぬ肌トラブルを招きます。特にくぼんだ所に洗浄成分が残りやすいため、鏡をみながらすすぎ残しがないか確認しましょう。

次回は保湿編です。

オイルクレンジングの注意点

 しっかりメイクをした日には、オイルクレンジングが欠かせません。しかしながら使い方を誤ると、肌を乾燥させトラブルのもとになります。

①肌をこすらずメイクを落とすには、たっぷりの量が必要です。量が少なすぎるとオイルがなじまず、十分に乳化できません。
②指を軽く動かしてオイルがファンデーションの色になったら、なじんだサインです。
③少量の水を含ませて乳化(白っぽくなる)させてから洗い流します。
④クレンジングの時間が長いと肌の潤いを奪います。できるだけ短時間で済ませましょう。

次回はすすぎ方の基本です。

ミルククレンジングがなじむ・・とは?

 肌への負担を最小限に、メイクをきちんと落とすには、クレンジングがなじんだら、乳化させて、すぐにすすぐのが正解です。


①ミルククレンジングを肌に乗せ、軽く指を動かすとファンデーションが溶けだして全体がファンデーションの色になります。これがなじんだタイミングです。
②ここで少量の水を加えると白っぽく乳化します。このステップ(乳化)をとばして、洗い流すと汚れを含んだ洗浄成分が肌に残ります。かならず乳化させてから流しましょう。

 次回はオイルクレンジングの注意点です。

洗顔編

めざせ摩擦ゼロ洗顔!

①泡立てネットなどを使用して手のひらにたっぷりの泡を作ります。目安はピンポン玉3個分。苦手な人は泡で出てくるタイプの洗顔剤を。
②きめの細かい泡はその隙間に汚れを吸着します。名付けてバキューム泡。
③顔全体に泡をのせたら、垂直に押し洗い。名付けてモフモフ押し洗い。決して手を滑らせたり、くるくる洗いをしたりしません。
④全体になじんだら、すすぎも十分に。

こちらのブログもご参照ください。
あしたが変わるトリセツショー『洗顔』 | ゆげクリニック (yuge-clinic.com)

次回は、ミルククレンジングがなじむとは? です。

クレンジング編

自分のメイクの濃さに合ったクレンジング剤を選ぶ!

 普段ナチュラル系の薄いメイクをしているにもかかわらず、洗浄力の強いオイルクレンジングを使っている方を見かけます。メイクに対して洗浄力が強すぎると肌に必要な皮脂(油分)まで奪われて乾燥の原因となってしまいます。
 逆に、密着力の強いファンデーションを使っているにもかかわらず、肌への優しさを優先したミルクタイプのクレンジングを使っている方もいます。これではメイクを落としきれず、毛穴のつまりや吹き出物のの原因となります。
 自分のメイクの濃さに合ったクレンジング剤を選ぶことが美肌への第一歩です。

 次回のワンポイントアドバイスは“洗顔編”です。