美容外科

本人の好みを尊重しつつ、客観的データに基づいて最適なプランを提案します。
視覚的にバランスが最も安定し、多くの人がその美しさを直感的に感じることができる比率を黄金比といい、不変の美しさを示すとされています。エジプトのピラミッドやギリシャのパルテノン神殿、ミロのヴィーナスやモナリザの絵画にも、黄金比が使用されています。ちなみに当院の建築にも黄金比が使用されていますので是非探してみてください。 黄金比は人の顔にも存在し、①顔全体のバランス(縦・横の長さ、比など) ②各パーツの位置(目、鼻、口、眉などの位置) ③各パーツの大きさ(目、鼻、口などの大きさ) の3つの要素が重要とされています。 本人の好みを尊重しつつ、客観的データに基づいて最適なプランを提案します。
二重・目尻/目頭切開

二重・目尻/目頭切開

二重、目頭切開、目尻切開、その他

 二重にするだけでも多種多様な方法がありますが、逆に言えばそれぞれにメリット・デメリットがあるということです。すべてに対応できる方法があれば、それ一つで済むはずですが、実際にはそうではありません。
 それぞれのメリット・デメリットを十分説明した上で、最適なプランを提案します。またそれらを組み合わせることで生まれ持った目の形を活かしつつ、理想の形に近づけます。
 また、一般的にアジア人は上眼瞼内側(目頭)に蒙古ひだと呼ばれるひだがあります。この“ひだ”があることで西洋人と比べると幼い印象に見えがちです。二重の立ち上がりがこの“ひだ”によって覆われているため、ほとんどの方は、末広がり型の二重になります。

埋没法

 メスを使用せずに特殊な糸で留めることで自然な二重を形成します。ほとんど腫れませんので、他人に気づかれることなく行えます。局所麻酔下に両眼で15分程度の手術です。糸を皮下に埋め込みますので抜糸はありません。週末を利用して行うのがおすすめです。

 以下のよう方に向いた術式です。
 ①ある程度二重の“くせ”はあるが、日によって・時間帯によって二重が薄くなる方
 ②切開には踏み切れないが、とりあえず二重にしてみたい方
 ③気に入らなかった場合に、元にもどせる方法を望む方

 ※注意点・その他
 ①希望する重瞼の幅、タイプによっては切開法をお勧めすることもあります。
 ②皮膚の厚い方、上眼瞼の脂肪の多い方はこの方法はお勧めできません。
 ③簡易的な方法ですので、永久的に二重が維持できるとは限りません。 ※施術から1年間、1回のみ保証しています。
 ④切開は怖いが、下垂傾向のある方は切らない下垂手術もご参照ください。

切開法(眼瞼下垂)

 局所麻酔下に上まぶたの皮膚を切開して、皮膚を瞼板(軟骨)または腱膜断端(目を開ける筋膜)に縫合することで、希望する二重のラインを作成します。二重の方と解剖学的に同じ構造を作りますので、まず元に戻る心配がない半永久的な方法です。同時に眼窩脂肪を切除することで、すっきりとした見た目にすることも可能です。

 以下のよう方にお勧めの術式です。
 ①まぶたの皮膚が厚い方
 ②上まぶたの脂肪の多い方
 ③はっきりとしたラインを作りたい方

 埋没法と比べると多少腫れますが、翌日から洗顔が行え、日常の生活に支障はありません。約1週間後に抜糸を行います。局所麻酔下に30~45分程度の手術です。重瞼線(二重の線)で隠れますので傷あとはほぼわからなくなります。

 ※注意点・その他 
 ①蒙古ひだが強い方で、平行型の重瞼ラインを希望される方は、目頭切開が必要な場合もあります。
 ②切開法の場合、挙筋腱膜に手を加えることで、さらにパッチリとした目(大きな目)にすることも可能です。その場合、別途料金が発生します。

【※保険適応による眼瞼下垂治療と自由診療における眼瞼下垂症の違い】
 保険による眼瞼下垂症手術の場合、基本的に機能改善が第一の目的となります。形成外科専門医による手術ですので、もちろん仕上がりも満足度の高いものとなりますが、美容目的の手術ではありませんので、機能的支障のない手術、外見的な問題(ついでに二重にしてほしい、幅を広くしてほしい、余った皮膚も取ってほしいetc‥)に関しては自由診療となりますのでご了承ください。
 自由診療による手術の場合には、機能的改善+審美的な面からあらゆる要望に対応した手術を行います。その場合保険は適応されませんが、医学的に可能な限り、とことん対応します。

目頭切開

 アジア人に特有の蒙古ひだを取り除くことで大きな目元にする方法です。ひだの部分に皮弁を作成し、皮膚を入れ替えることで内側に被さった皮膚を広げます。ひだの程度・形によって複数の皮弁を使い分けます。

 以下のよう方にお勧めの術式です。
 ①ハリウッド女優のような大人びた印象にしたい方
 ②目と目の間が広めな方(蒙古ひだによって広く見える方)

 翌日から洗顔が行え、約1週間後に抜糸を行います。局所麻酔下に30分程度の手術です。

 ※その他
  一重の方は、重瞼術を組み合わせることで平行型の重瞼ラインを作成することが可能です。

目尻切開

 切れ長な目にすることでシャープな印象と顔全体のバランスを整えます。目尻の部分に切開を入れ、目の横幅を外に広げます。同時に縦の幅を広げる効果(グラマラスライン効果)も得られます。皮弁を作成することで自然な形態と後戻りの予防になります。
 翌日から洗顔が行え、約1週間後に抜糸を行います。局所麻酔下に30分程度の手術です。
 
 ※左右それぞれのの目の横幅、目と目の間の幅が『1:1:1』が理想的と言われています。必要に応じて目頭切開と組み合わせることで、バランスの取れた理想的な目を作ることが可能です。

下眼瞼形成

眼の下のたるみ(下眼瞼形成)をご参照ください。

切らない眼瞼下垂手術

切らない眼瞼下垂手術

 眼瞼下垂手術は形成外科、美容外科の中でもかなり一般的な手術です。機能改善を目的に手術を行う場合(加齢による下垂等=保険適応)、余剰皮膚や腱膜の機能低下などを伴うことが多いため、切開を伴う手術でないと基本的に対応できません。
 一方、主に見た目の改善を目的に行う手術の場合(開瞼幅を広くする、二重を作る、はっきりさせる等=自費)や余剰皮膚を伴わない場合、切らない下垂手術を選択することも可能です。

 この手術は特殊な糸を使用して、基本的に結膜側(まぶたの内側)からの操作で行います。点眼麻酔、局所麻酔をしたのち、結膜側から挙筋腱膜に操作を加え、挙筋の短縮・調整を行います。その後、埋没法に準じた形で皮膚側に入れた1㎜程度の小切開から糸を出し、縫合後、糸を皮下に埋め込んで終了となります。傷の縫合は行いませんので、抜糸もありません。
 多少腫れることはありますが、当日から洗顔等行えますので、ほぼダウンタイムはありません。万が一気に入らない場合には、糸を抜いて元に戻すことも可能ですので、失うものがないことが、最大のメリットです。

眼の下のたるみ(下眼瞼形成)

眼の下のたるみ(下眼瞼形成)

 年齢とともに下眼瞼の皮膚や眼窩隔膜が伸びてくると、眼窩内の脂肪(眼窩脂肪)が眼球の重力により押されるようになります。その結果、下眼瞼が前に突出し、その下が影となります。これがいわゆる黒クマと呼ばれるものです。
 黒クマは茶クマや青クマと異なり、保存的な治療では解決しません。以下に黒クマを解決する2つの手術法を説明します。

経結膜法(経結膜脱脂、裏ハムラ)

 下眼瞼の結膜(下まぶたの裏側の粘膜部分)に局所麻酔の注射を行います。事前に点眼麻酔を行いますので、実際には注射による痛みはほとんど感じません。麻酔が効いたの確認したのち、結膜を切開して、下眼瞼の内側から眼窩隔膜を開けて、余剰な眼窩脂肪を適量取り出します(脱脂)。とても簡便でダウンタイムの少ない治療ですが、脱脂の量は経験則によるものですので、取りすぎた場合や将来的に痩せた場合に、眼窩の陥凹をきたすことがあります。
 下眼瞼靭帯付着部の陥凹が強い方は、脱脂を行っただけでは下眼瞼から頬にかけてのなだらかなカーブを自然に表現することができない場合があります。その場合、眼窩下縁の靭帯を外して眼窩隔膜に手を加えることにより眼窩脂肪を再配置し自然な形態を獲得します(裏ハムラ)。経皮的に行う場合(表ハムラ)と比べて術野が狭く、非常に難易度の高い手術になりますが、眼窩がくぼみすぎるリスクがほぼなくメリットの大きな術式です。
 粘膜の傷は自然に塞がりますので、縫合は行いません。当然術後の抜糸もありません。
 
 傷が表に出ないことが最大のメリットですが、皮膚のたるみがある場合には、ボリュームを失うことで、むしろ皮膚のたるみがよけいに目立っていしまうことがあります。皮膚のたるみの少ない、比較的若い方に向いた術式です。ほとんどダウンタイムはありませんが、内出血が出た場合、1~2週間程度青黒くなることもあります。

経皮法

 下眼瞼の皮膚に局所麻酔の注射を行い、下まぶたの皮膚(睫毛の下数mm)を切開します。眼窩隔膜を開けて直視下に眼窩脂肪を適量取り出したり(脱脂)、眼窩下縁の靭帯を外して、脂肪を再配置する(ハムラ法)ことにより下眼瞼をなだらかにすることができます。下眼瞼の凹凸を改善するともに、余剰な皮膚を切除することが可能なため、皮膚のたるみがある方に良い適応です。皮膚を上外方に牽引し骨膜に固定しますので、頬の脂肪やほうれい線も多少引き上げられ、下眼瞼から頬にかけてすっきりとした印象になります。さらに眼輪筋に手を加えることで、涙袋を形成することも可能です。
 傷は縫合し、翌日から洗顔が行えます。抜糸は1週間程度で行います。傷跡が表に出るのがデメリットですが、1~2か月もすればほぼわからないくらいに綺麗になります。個人差はありますが、美容外科手術の中ではダウンタイムはかなり短く軽い術式です。

 

フェイスリフト

フェイスリフト

フェイスリフトとは

 頬や首周り、額、目尻の下がりなど、お顔のシワやタルミを取り除くことで、若返りを“実感できる”施術法です。

原因

 年齢を重ねると、お顔の皮膚にはシワやたるみが生じてきますが、年齢による顔の変化は表面だけで起こっているわけではありません。実は、年齢を重ねると骨、筋肉、皮下脂肪、皮膚のそれぞれが“瘦せ”てボリュームを失います。骨粗しょう症と聞くと腰椎や大腿骨をイメージしがちですが、実際には顔面骨も徐々に密度を失い、”痩せ”て小さくなっていきます。土台(骨)が下がったうえに、筋力が弱まり、皮下脂肪や皮膚自体も“痩せ”てその場にとどまることができなくなることで、重力によるたるみを生じているのです。
 具体的には骨やコラーゲンの減少、筋肉の動きによって、おでこや目尻、眉間部にシワができ、重力や皮膚のたるみによってほうれい線は深くなり、マリオネット線が現れ、あごのラインも崩れてきます。そしてついには首にまでたるみは及びます。

なぜリフトが必要か?

 比較的若いうちは皮膚の「あまり」が少ないため、局所へのボトックス注射ヒアルロン酸注射にて対応できますが、年齢を重ねて皮膚に「あまり」を生じてしまうと、注射だけでは、悩みを解決することは困難です。空気の抜けてしぼんだ風船に空気を入れれば元に戻りますが、伸びてしまった風船に空気を入れても元のようなきれいな形を保てないのと同じです。むしろ注入しすぎることで、重力によりさらにたるんだ状態になってしまいます。

手術

 フェイスリフトは頬や首回り、目元のたるみなど、全体的に「あまり」を生じた皮膚を切除することで5年~10年分の若さを取り戻す手術です。

 当院では皮膚だけでなく、その下のSMASと呼ばれる膜(表情性筋膜)を引き上げることで、深部の構造から再構築し、後戻りを防ぎ、長期間に渡るリフトアップ効果を実現しています。

 切開は傷跡が目立たない、髪の生え際、耳前部、必要に応じて耳後部にかけて行います。日帰りで手術を行い、翌日からは洗顔、洗髪も可能です。傷は髪で隠せますので、生活への支障もさほどありません。1週間程度で抜糸を行います。

 ※通常のトータルフェイスリフトのみならず、ミニリフト、下眼瞼のリフト(たるみ、眼窩脂肪)、こめかみリフト、前額リフトなど、気になる部位のピンポイントリフトも対応していますので、お気軽にご相談ください。

 

 

鼻尖、鼻翼

 顔の中央にある鼻は顔の印象を左右する重要なパーツです。最適なバランスにすることで知的で優しい印象の顔になります。

鼻翼縮小

 理想的な鼻と目のバランスは、目の幅を1とすると右目、鼻、左目のバランスは1:1:1が理想と言われており、鼻翼縮小手術で横に広がった鼻の穴を小さくすることで、理想的な目と鼻のバランスに近づけることができます。
 手術は鼻の穴の内側(内側法)または小鼻の溝の部位(外側法)で組織を切除することで、顔の全体のバランスを整えます。手術を行うことで鼻の穴が目立たなくなり優しい印象の顔になります。手術時間は30分程度です。翌日から洗顔が行え、1週間で抜糸を行います。時間が経つと、傷跡はほとんど目立たなくなります。

①内側法:小鼻は外に張り出していないが、鼻の穴が大きい方
②外側法:鼻の穴は大きくないが、小鼻が外に張り出している方
③両者の併用:鼻の穴が大きく、さらに小鼻が外に張り出している方

鼻尖形成

 いわゆる『だんご鼻』を解消する手術です。『だんご鼻』は、鼻の中の大鼻翼軟骨が左右に開いていることが原因で、鼻尖部が丸くなります。
 鼻腔内(クローズド法)、または鼻柱基部(オープン法)より切開し左右に開いている大鼻翼軟骨を引き締めることで鼻先を細く、シャープな形に形成します。また余分な脂肪や軟骨を切り取ることで、よりすっきりとした鼻先になります。
 クローズド法は鼻腔内の切開から、大鼻翼軟骨を露出して、軟骨の形成を行う方法です。傷が表に出ないというメリットがありますが、オープン法に比べると、形態の修正に限界があり、微調整が難しい方法です
 オープン法は鼻柱部分から鼻腔内にかけて切開し、大鼻翼軟骨を直視下に見ながら軟骨の形成を行う方法です。鼻尖の形を評価しながら、微調整が行え、耳介軟骨移植にも適した方法です。正面に傷が露出するわけではありませんので、傷跡が問題になることは通常ありません。
 軟骨部分の手術は30~45分程度ですが、耳介軟骨移植まで行うと60分程度かかります。術後は創部が腫れないように数日間ボルスタ―固定(小さいガーゼで圧迫する)を行う場合もあります。
 また、軽度の修正の場合、当院独自の“切らない修正術”を適応することも可能です。

鼻中隔延長術

 鼻中隔延長術とは短鼻の方、鼻尖部が上を向き鼻の穴が前を向いている方(いわゆるブタ鼻)などに適応のある術式です。鼻中隔軟骨を奥の方から採取し、鼻中隔から鼻翼軟骨の間を通し、鼻尖部にかけて移植することで、鼻尖部を高くしたり、鼻尖の向きを上向きや前向き、下向きにしたりすることが可能です。
 自分の軟骨を使用しますので基本的に感染や拒絶反応等のトラブルが少ない優れた方法です。
 鼻尖形成術と合わせて行うことで、よりすっきりと鼻筋の通った形にすることが可能です。

レディエッセ

 希望の鼻筋や顎の輪郭を長期間維持できる、メスを使わない輪郭形成術です。詳しくはレディエッセをご参照ください。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸

目指せ!マイナス15歳

 自分の顔の気になるポイントは?と尋ねると①たるみ ②シミ ③しわ、というアンケート結果があります。逆に友人の顔で気になるポイントは?というアンケートでは①たるみ ②しわ ③シミ、という結果になります。またCGを使ったシミュレーションで、シミを消すと実年齢から-1歳、しわをなくすと-10歳、シミもしわもなくすと-15歳若く見えるとの結果もあります。
 メスを使わない方法で15歳も若く見られるなら、日々の生活にもハリが出て、より充実した人生が送れそうですね。

トータルフェイシャルトリートメント

 以前は、ほうれい線などの気になる部位に直接ヒアルロン酸を注入することで、溝を埋める『線の治療』が主体でしたが、最近では顔の形態を3次元的にとらえ、顔全体のバランスを重視してリフトアップさせる『面の治療』にシフトしています。
 しわを考えるときに、一般的に皮膚のたるみを想像しますが、加齢により、皮膚のみならず、骨格・靭帯・脂肪・筋肉にも加齢変化を生じています。それを解剖学的に捉え、最適な部位に適正量注入することで、土台から若返りを図り、自然なリフトアップ効果とバランスの良い美しい顔を目指す『トータルフェイシャルトリートメント』が主体となっています。
 ヒアルロン酸にも様々な種類があり、部位や目的にに応じて使い分けます。それによりFoundation(土台)、Contour(輪郭形成)、Refinement(微調整)が可能になります。

製品 ボライトXC ボルベラXC ボリフトXC ボリューマXC ボラックスXC
目的 肌質(保水性、弾力性等)の改善
小じわの改善
口唇のボリューム増大
しわ・へこみの修正
しわを埋める 減少したボリュームの
改善
ボリューム増大
輪郭形成
使用部位 頬・額・頸部 唇・tear trough
ほうれい線・口回り
マリオネットライン
eyebrow
中顔面・こめかみ あご
フェイスライン
ポイント

 年齢による顔の変化は表面だけで起こっているわけではありません。実は、年齢を重ねると骨、筋肉、皮下脂肪、皮膚のそれぞれが“痩せ”てボリュームを失います。骨粗しょう症と聞くと腰椎や大腿骨をイメージしがちですが、実際には顔面骨も徐々に密度を失い、“痩せ”て小さくなっていきます。土台(骨)が下がったうえに、筋力が弱まり、皮下脂肪や皮膚自体も“痩せ”てその場にとどまることができなくなることで、重力によるたるみを生じているのです。
 したがって、しわの改善には、その根本原因をしっかりと理解したうえで、ボトックスやヒアルロン酸を組み合わせて施術を行うことが重要になります。

ボトックス

ボトックス

目指せ!マイナス15歳

自分の顔の気になるポイントは?と尋ねると①たるみ ②シミ ③しわ、というアンケート結果があります。逆に友人の顔で気になるポイントは?というアンケートでは①たるみ ②しわ ③シミ、という結果になります。またCGを使ったシミュレーションで、シミを消すと実年齢から-1歳、しわをなくすと-10歳、シミもしわもなくすと-15歳若く見えるとの結果もあります。
 メスを使わない方法で15歳も若く見られるなら、日々の生活にもハリが出て、より充実した人生が送れそうですね。

 ※当院では厚生労働省認可のアラガン社の製剤のみを使用しています。万が一何らかの副作用を生じた場合、医薬品副作用被害救済制度(Pharmaceuticals and Medical Devices Agency)という国が管理する組織があり、適正に薬剤が使用されている限り、副作用被害を救済する仕組みがあります。

ボトックス

 顔の皮膚の下には表情筋と呼ばれる筋肉が多数存在しています。普段その筋肉が収縮することで豊かな顔の表情を形作っています。
 ボトックスは筋肉を支配する神経の終末をブロックして、顔の筋肉の動きをピンポイントで抑制する方法です。顔の筋肉は常に動いていますので、年齢とともに、すこしずつ凝り固まっていきます。それが継続すると深いしわとして皮膚に刻まれます。そうなる前に、その緊張を注射にてほぐすことで筋肉自体をリラックスしてあげるのです。肩こりや腰痛の際に、湿布を貼ったり、マッサージを受けたりするのと同じですね。
 また顔の筋肉は、顔面をおもに上に引き上げる挙上筋(抗重力筋)と下に引き下げる下制筋に分けられますが、年齢とともに、挙上筋に比べて下制筋群が優位になってきます。ボトックスを使用して挙上筋の動きを妨げる下制筋群を弛緩させることで若々しい表情を作ることが可能になります。さらに、眉間のしわの解除や鼻まわりの過剰な収縮を抑制し、眼輪筋の適度な収縮を残すことで健康的で幸福に満ちた表情を作ることも可能です。

適応

おでこや目尻、眉間のしわに特に有効です。
②スマイルリフト:いわゆる『への字口』は不機嫌な印象を与えます。口角下制筋を抑制することで自然なスマイルリフト効果が得られます。同時にマリオネットラインも目立ちにくくなります。
③梅干ししわ:おとがい筋の過緊張により顎にできる凸凹としたしわです。おとがい筋の収縮を抑制し、さらにヒアルロン酸などと併用することで審美的な効果がより高まります。
④口唇周囲の縦しわ:スモーカーズラインは40歳以降に相談が増える症状の一つです。上顎骨の骨量の低下に伴う皮膚の余剰や皮膚の弾力低下などにより引き起こされます。ヒアルロン酸などと併用することでボリュームアップを図りつつ、しわを軽減します。
⑤咬筋肥大:角ばったエラの張りを縮小します。また歯ぎしりによる顎関節症の予防にも効果的です。
➅ガミースマイル:上鼻翼挙筋と上唇挙筋を抑制することで、笑った時に、上の歯茎が見えるのを防ぎます。鼻唇溝が目立って、上口唇が短い人に適します。
⑦ほうれい線:鼻下が少し下がることによってほうれい線を浅くします。ほうれい線が深い方はヒアルロン酸の併用がおすすめです。
⑧その他、肩や上腕、ふくらはぎなど特殊部位への施術も対応しています。
⑨たるみの少ない方で、筋肉の動きによる細かい表情じわが目立つ方にはマイクロインジェクションテクニックもよい適応です。小じわが伸びてハリのある肌になります。
⑩下制筋をリラックスさせることで、下顔面~フェイスラインのリフトアップ効果や頸部のちりめんじわの改善も期待できます。

効果


①ボトックスの効果がでるまでに通常数日~1週間程度かかります。7~14 日後くらいに再診していただき、万が一効果が不十分だった場合に追加するのがおすすめです。
②部位により異なりますが、通常4か月~半年程度効果が持続します。当日から洗顔、入浴が行えます。

 ※おでこのしわは、眼瞼下垂が原因となっている場合もあります。症状によっては、先に下垂の治療をお勧めしたり、ボトックス注射をお断りする場合もあります。

ポイント

 年齢による顔の変化は表面だけで起こっているわけではありません。実は、年齢を重ねると骨、筋肉、皮下脂肪、皮膚のそれぞれが“痩せ”てボリュームを失います。骨粗しょう症と聞くと腰椎や大腿骨をイメージしがちですが、実際には顔面骨も徐々に密度を失い、“痩せ”て小さくなっていきます。土台(骨)が下がったうえに、筋力が弱まり、皮下脂肪や皮膚自体も“痩せ”てその場にとどまることができなくなることで、重力によるたるみを生じているのです。
 したがって、しわの改善には、その根本原因をしっかりと理解したうえで、ボトックスやヒアルロン酸を組み合わせて施術を行うことが重要になります。

レディエッセ(鼻、顎)

レディエッセ(鼻、顎)

レディエッセとは

 希望の鼻筋顎の輪郭を長期間維持できる、メスを使わない輪郭形成術です。
 レディエッセは、骨や歯を形成するハイドロキシアパタイトが主成分で、局所に注入(注射)することにより、理想の輪郭を形成する施術法です。とても柔らかい上に粘着性もあり、ヒアルロン酸のように横に広がる可能性がほぼありません。細くシャープな鼻筋を形成し、また理想のエステティックラインを形成するためにレディエッセは最適な医療材料の一つと言えます。

 ※以下のような方にお勧めです。
 ①などの輪郭を綺麗に出したい(シャープにしたい)方

 ※レディエッセの主成分であるハイドロキシアパタイトは、美容整形に使われる以前から、形成外科・整形外科・耳鼻咽喉科・歯科など中心とした様々な医療の現場で使われており、FDA(アメリカ食品医薬品局)やヨーロッパCEでも承認されている素材です。生体適合性は100%、アレルギーテストも不要です。

施術の実際と経過

 当院では施術の際にエコーを使用して、適切なレイヤー(層)に適切な量をピンポイントで注入します。エコーを使用することで見えないところを可視化し、安全かつ確実に理想の形態を形作ることができます。
 施術時間は10分程度で、施術後の腫れもほとんどありません。注入後はすぐに効果を実感いただけます。その後も柔らかい状態で皮膚に残りますので、自然な硬さで鼻や顎を高くすることができます。
 皮膚への馴染みが良く、1年半程度かけて、ゆっくりと体内に吸収されていきます。希望の鼻筋や顎の輪郭を長期間維持することが可能です。
 

刺青

刺青

タトゥーの除去には大きくレーザー治療手術(切除法、皮膚移植など)の二つの方法があります。

レーザー

 レーザーは肌を傷をつけることなく色を落とすことができ、広範囲のタトゥーにも対応できます。しかしながら、レーザーが反応しにくい色もあります。また1回の照射で完全に綺麗になるというものではなく、通常2~3か月おきに複数回の照射を必要とします。
 時間的余裕のある方、傷跡を残したくない方にお勧めです。ただし色によってはおちにくいものもあります。

手術

 小範囲のタトゥー、または多少傷跡が残ってもできるだけ早くタトゥーを消したい方には手術がおすすめです。
 小範囲の場合、タトゥーの入っている部分の皮膚をメスで切り取って縫合し、1本の傷あとに置き換えてしまいます。傷あとは完全に消えるわけではありませんが、時間とともにほとんど目立たなくなります。
 広範囲の場合でも、数か月おきに複数回に分けてタトゥーを切除・縫合する方法(分割切除)、周囲の皮膚を動かして傷を閉じる方法(皮弁)、タトゥー切除後の皮膚欠損に対して皮膚移植を行う方法(植皮術)などを駆使して、ほとんどのケースに対応可能です。

 ※1度の手術で切り取れるだけ、最大幅でタトゥーを切除して縫合します。初めは皮膚の緊張が強いですが、時間とともに皮膚が伸びて緊張が取れたころ(3~4か月後)に次の手術を行います。これを繰り返すことで、広範囲のタトゥーでも1本の傷あとに置き換えて切除することが可能になります。

その他

 皮膚を薄く削った後にレーザーを照射する方法もあります。一般的にタトゥーは皮膚の深い位置に色素が注入されています。レーザーが届く深さにも限界がありますので、通常複数回の照射が必要になりますし、照射を繰り返しても完全に色素が落ちきれないこともあります。レーザー照射の前に、表面の皮膚を薄く削る(削皮)ことで、傷跡を残さないようにしつつ、レーザーを直接色素に照射することが可能になります。

※大きさや部位、色等によって治療法や料金も異なりますので、詳しくはお問い合わせください。

包茎

包茎

包茎とは

 勃起時ではなく、通常時に亀頭が陰茎部を包む皮膚(包皮)に覆われている状態のことを包茎と言います。包皮の剥け具合により大まかに以下の3つの状態に分けられます。

 ①仮性包茎:平常時は亀頭が全部あるいは一部が包皮に覆われている状態ですが、勃起時には、痛みなく亀頭をスムーズに全部露出させることができるタイプの包茎です。
 ②真性包茎:包皮口が非常に狭いために、平常時も勃起時も、包皮をむくことが全くできず、亀頭を露出させることできないタイプの包茎です。
 ③嵌頓包茎:包皮口が狭く、亀頭を露出しようとすると、締め付けのために亀頭が露出できなかったり、勃起時には亀頭の下での締めつけにより、包皮をもとに戻すことができなくなるタイプの包茎です。血流の問題を生じることがありますので、緊急手術の適応となることもあります。

包茎のデメリット

①見た目の問題
 子供っぽいイメージに見られる。実際より小さく見える。
②病気にかかりやすい
 亀頭が包皮に覆われていることにより、雑菌が発生ししやすい状態になります。亀頭包皮炎、尿道炎、性病、陰茎ガンなどのリスクが高まります。またにおいの問題も生じます。
③セックスの問題
 特に仮性包茎の方は、普段亀頭が包皮に覆われていることで、刺激に弱く、早漏気味になる場合があります。

直下V字カット法

 包皮をむいて、亀頭を露出させます。亀頭の直下で余剰な皮膚を円筒状に切除します。この際、そのまま円筒状に切り取ると尿道下部のスジがひきつれを起こすことがありますので、この部位をV字に残すことで自然な形態と機能を維持します。包皮を持ち上げて皮膚と皮膚を縫い合わせて手術終了です。時間が経つと自然としわが寄って目立ちにくくなります。
 翌日からシャワーが可能です。 数日は腫れや血腫の予防のため、包帯で創部を圧迫します。

 ※注意点
 ①直下V字カット法は簡便な方法ですが、重要な感覚をつかさどる部位の皮膚を切り取るというデメリットもあります。
 ②また亀頭直下の皮膚と根元の方の包皮を縫い合わせますので、縫合部で若干の色の違いが気になることがあります。

根元カット法

 包皮をむいて、亀頭を露出させた状態で、陰茎の根元の部分の皮膚を切り取ります。陰毛で隠れる部分ですので、パートナーに気づかれる心配がありません。また、亀頭周囲の皮膚が残りますので、感覚の面でもメリットがあります。
 翌日からシャワーが可能です。 数日は腫れや血腫の予防のため、包帯で創部を圧迫します。

※いずれの方法も、手術時に剃毛(毛を剃ること)も必要ありませんので、ご安心ください。

その他

 ①ヒアルロン酸を用いた陰茎亀頭増大術にも対応しています。数分の治療で大きな変化が得られます。仮性包茎の方で亀頭に皮が被ってしまう方にもおすすめです。
 ②当院では基本的に体内にのこるインプラントは使用していません。
 ③硬さ、勃起力に自信がなくなってきた方はEDのページをご参照ください。
 

その他(陥没乳頭、女性器など)

その他(陥没乳頭、女性器など)

陥没乳頭、乳頭縮小、乳輪縮小、陰唇陰核形成術など

 人には、誰にも相談できない悩みが一つ二つはあると思います。機能的な問題がある場合には、保険で対応できる場合もありますので、女性のカウンセラーに気軽にご相談ください。
 ※40歳以上の方、授乳機能に問題のない陥没乳頭には保険は適応されません。

ピアス

ピアス

ピアッシング

 ピアス穴あけ(ピアッシング)は国が法に定める医療行為です。つまり医師等の医療従事者だけが許される行為です。皮膚が傷つき、時には出血もするわけですから当然と言えば当然です。適切に行われないと化膿してしまったり、感染症にかかってしまったりすることもあります。特に軟骨部分に感染を起こすと軟骨が溶けてしまうこともあり、取り返しのつかないことにもなりかねません。万が一のトラブルにも対応できますので、かならず医療機関で行うようにしてください。
 ピアス穴は一生ものですので、わずかな投資でぐっと安全に行えます。

その他・注意事項

①初診時にはカウンセリング料が別途かかります。
②耳たぶなどの通常の部位には、当院ではピアスガンを使用します。強い衝撃を感じますが、挿入時の痛みはほとんど感じることがありません。
③へそや性器、舌などの特殊部位へのピアッシングをご希望の方にも対応しています。耳たぶなどの通常の部位には当クリニックで準備した医療用ファーストピアスを使用しますが、特殊部位へのピアッシングは持ち込みをお願いします。
当院以外で開けたピアスが化膿した、埋没した、などのトラブルにも対応していますが、基本的に自費診療となります。その場合、保険は適応されませんのでご注意ください。
⑤当院で開けたものに万が一トラブルが生じた場合には、当院にて責任をもって治療を行います。

持ち込みピアスのサイズについて

 舌・ボディピアスなど、ピアスを持ち込みする場合、サイズにご注意ください。
 シャフトの太さは18G~14Gが一般的なサイズです。※G(ゲージ):数字が大きい方が細くなります。
 シャフトの長さは入れる部位によりさまざまですが、特に舌は入れたあとの数日間、かなり腫れる場合がありますので、後日入れ替えが必要になることがあります。実際のご自身の舌の厚さを基準に3種類程度用意しておくと安心です。

学生(高校生以下)のピアス施術について

 学生の方より多くの問い合わせをいただいておりますが、基本的に高校生以下(または18歳未満)の方のピアスの施術は保護者の同意があったとしても、お断りしています。ご了承ください。

※その他、不明な点はお電話にてお問い合わせください。

ほくろ

ほくろ

e.f. Fractional CO²Laser

 概ね3㎜以下のほくろの場合、スキャナーを搭載した炭酸ガスレーザーを使用します。スキャナーを搭載することで、人間の手では実現の難しい均一な組織の蒸散がスピーディに行えます。術者の技術によらず均一かつ再現性の高い施術が可能になることで、より審美性にすぐれた最良の結果が得られます。

 スキャンの形状は4種類、レーザーの照射密度は23のレベル、さらに3つの照射パターンが設定されており、ターゲットや用途に応じて自在に最適な施術が設定可能です。

 5㎜を超えるのほくろの場合には、一般的に切除縫縮した方が傷あとが綺麗になります。大きさと部位により炭酸ガスレーザーを使用するか、切除をするか選択します。

 ※悪性が疑われる場合や、機能的に問題がある場合には保険が適応されますが、基本的に良性のほくろは自費診療になります。

 費用はこちらをご参照ください。

傷あと、ニキビ跡、毛穴

傷あと、ニキビ跡、毛穴

e.f. Fractional CO²Laser

こんなお悩みに

ニキビ跡
傷あと(リストカット痕)
毛穴の開き
肌質改善 、肌の若返り

自然な肌再生

 スキャン& フラクショナルモードを搭載した炭酸ガスレーザーを用いて瞬間的に皮膚に微細な傷を多数つけます。微細な傷が治癒するにつれ、皮膚の古い角質層が除去されるとともに、真皮内に新たなコラーゲンが生み出されることで肌の自然な再生を促進します。

 
 治療目的に合わせてモードや休止時間、照射密度、深度などの多彩なパラメータを設定することができるため、これまで以上に治療メニューの幅が広がります。
 スキャナーを搭載することで、人間の手では実現の難しい均一な組織の蒸散やフラクショナルリサーフェシングが可能になります。術者の技術によらず均一かつ再現性の高い施術が可能になることで、より審美性にすぐれた最良の結果が得られます。
 スキャンの形状は4種類、レーザーの照射密度は23のレベル、さらに3つの照射パターンが設定されており、ターゲットや用途に応じて自在に最適な施術が設定可能です。