大人にきびの方のためにスキンケア

①皮脂と水分のバランスを整える

ニキビ肌の肌内部では、皮脂量↑、TEWL(経皮水分蒸散量)↑、角質水分量↓、セラミド↓の状態になっています。
 この状態を改善し、理想的なお肌の状態を作るためには、うるおいを「満たす」、「溜める」、「逃さない」3つの段階が必要です。うるおいを守るには、水分の角層の間に保持することで蒸発を抑え外部の刺激から肌を守る①細胞間脂質(セラミド)、うるおいを満たしキープするのに欠かせない②天然保湿因子NMF(アミノ酸)、バリア機能の役割を果たす③皮脂膜等に着目し、ケアする必要があります。
 適切なスキンケアを行うことで理想的な皮脂と水分のバランスを整えることが、肌美人への第一歩です。

②有効成分に着目したスキンケア

 抗炎症作用を持つトラネキサム酸などニキビに予防効果のある有効成分を含んだ医薬部外品や化粧品を使用します。ノンコメドジェニックテストやアレルギーテスト済のものが安心して使用できます。

クレンジング

 クレンジングはその種類によってはお肌に負担がかかります。特にオイルタイプは洗浄力が強くお肌に必要な皮脂まで落としてしまっている可能性があります。またふき取りタイプのクレンジングは摩擦によりお肌に負担をかけるだけでなく、炎症を引き起こすこともあります。
 ニキビ肌や敏感肌の方は、できるだけ洗顔のみでおとせる程度のお化粧や最小限のポイントメイクにとどめるよう心がけましょう。

洗顔

 1日2回ぬるま湯で洗顔を行います。一般的にお湯の温度は32~34℃が推奨されています。実際に使ってみると結構ぬるく感じる温度です。
 夜は1日生活した皮脂汚れや空気中のほこり、手で触ったよごれなどがお肌に付着しています。洗顔石鹸や洗顔フォームなどを使用し、ぬるま湯で洗顔を行います。お肌や皮疹への摩擦を避けるため、よく泡立ててお肌をこすらないようにしましょう。
 朝は寝て起きただけですので、“よごれ”はさほどありません。べたつきの程度にあわせて石鹸等を使用してもよいですし、乾燥が気になる方はぬるま湯での洗顔のみにとどめてもよいでしょう。

化粧水・乳液

 塗布するときは手に取って抑えるようになじませます。ハンドプレスを行うことで体温でよりお肌に浸透しやすくなります。
 アレルギーテスト済、ノンコメドジェニックテスト済、かつ保湿効果が高く、抗炎症作用の有効成分(トラネキサム酸)などが入っている製品だと安心して使用できます。
 皮脂と水分のバランスを整えるため、前述の天然保湿因子NMF(アミノ酸)細胞間脂質(セラミド)皮脂(スクワラン)などがバランスよく配合されたものがお勧めです。さらに付け加えるとセラミドには現在わかっているだけでも構造上の違いで12種類あります。その中には入っていても効果の薄いものもありますし、良いものでも配合量が十分でない場合もあります。セラミド配合と書かれている場合、目安として化粧品100mlあたり3,000円~程度のものを選ぶと失敗がないように思います。

※乾燥が気になる方はクリームを使いがちですが、クリームは油分が高いためニキビ肌の方には必ずしもお勧めではありません。皮脂と水分のバランスに着目して、できるだけセラミドが配合された化粧水・乳液でのスキンケアを心掛けましょう。

 

紫外線が強くなる季節にご注意!

紫外線月内変動

 桜も開花し、暖かい陽射しが気持ちのいい季節になりました。同時に、紫外線の量も徐々に増える季節になります。特に5月はUVAの量が1年で1番多く、念入りな対策が必要になります。

日焼け止めの種類

 コロナ禍の生活においてマスクは欠かせません。マスク内部はただでさえ高温多湿です。気温が上がるとさらに汗をかきやすくなり、マスクによる摩擦も加わって日焼け止めが落ちやすい状況になります。その場合、ウォータープルーフタイプの日焼け止めがおすすめですが、お肌へダメージを来したり、クレンジングが必要になったりします。 
 肌荒れが気になる方はノンケミカルタイプの日焼け止めがおすすめですが、白浮きや軋みを来すものもあります。その問題を解消するためにナノ粒子を配合する場合もありますが、肌への浸透が懸念され、より肌に優しいものを選びたいときには「ナノ粒子不使用」や「ノンナノ」と記載されたものを選びましょう。ブログ参照

適切な量の外用を

 日焼け止めに記載されているSPA/PA値は、適切な量を塗った場合に発揮されます。全顔に塗る場合、ミルクタイプでパール大2個、ローションタイプで500円玉大です。量が少ないと十分な遮光の効果が発揮できませんので注意が必要です。