保湿剤の種類と選び方
保湿剤には、角層に水分と皮膚バリア機能に関する因子を補う役割があります。
保湿剤の保湿機序は角層に水分をおぎなう湿潤作用とそれを保持する柔軟作用、蒸発を防ぐ蒸散抑制作用からなります。これらの機能を発揮する水性成分と油性成分の配合量によって化粧水からワセリンなどの軟膏タイプまでさまざまな剤型に分けられ、保湿の機序にもそれぞれ特長を持っています。
化粧水のように水性成分の配合量が多いほど湿潤作用に長け、またクリームや軟膏のように油性成分が多いほど皮膚からの水分蒸散を防ぐ作用が高くなります。
化粧水で乾燥した皮膚に水分を与え、乳液やクリームなど油分の入った保湿剤を重ねて塗布することで水分の蒸発を防ぎます。役割の異なる保湿剤を選び、バリア機能をおぎなう適切な保湿をおこなうことで保湿効果は高まります。
外用薬との併用順序
外用薬と保湿化粧品(保湿剤)を併用するときは、外用薬の剤型を参考に使用順を決めます。
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