水いぼがあってもプールに入れるか?

 夏が近づくと『水いぼの治療をしないと、保育園、幼稚園のプールに入れてもらえない』と外来に来られる方が多くみられます。皮膚科学会や小児科学会では、“水いぼがあるとプールに入れないというのは間違いである”と明記されています。

皮膚の学校感染症について
日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説
保育所における感染症対策ガイドライン

 そもそも、水いぼは接触感染でうつりますので、園での日常の生活や、おもちゃを介してうつることも十分ありえます。プールだけが特別視されるのはおかしいですね。注意点として、タオル・浮き輪・ビート板などの共用は避け、プール後は肌をシャワーできれいに洗うように心がけましょう。

最近読んだ興味深い本

 この本を執筆された藤田先生は、私の出身大学である長崎大学でも教授を務められた先生ですが、腸内細菌やアレルギー等に関する本を多数執筆されています。
 この本を簡単に要約すると、腸内細菌の環境を整えることで、太りにくい体になり、肌の調子も改善、老化の予防、ストレスの改善、ひいてはがんの予防にもつながるということです。
 人間の細胞の数は37兆個とも60兆個とも言われていますが、腸内細菌は1000種類、1000兆個とも言われています。この腸内細菌を元気にすることで多くの病気を防ぐことができ、心の健康も腸内細菌が鍵となっているなんてとても興味深い話しではないでしょうか。
 貸し出しも行っていますので、興味がある方は受付に声をかけてみてください。