形成外科

けが、やけど、眼瞼下垂、皮膚のできもの、床ずれなど体の表面の病気の治療を行います。
まぶた

まぶた

眼瞼下垂(がんけんかすい)

症状

 まぶたが垂れ下がった状態で、自覚症状としてはまぶたの重み、眼精疲労、頭痛、肩こり、眼瞼痙攣などを認めます。下垂が進行すると眉毛を挙上して眼をあけようとするため、おでこにしわを寄ってきたり、上まぶたが窪んできたりします。その他、二重まぶたの幅が広くなったり、複数のしわが現れたりすることも下垂症の一つのサインです。

原因

 おおきく先天性と後天性にわかれます。
 先天性眼瞼下垂症の主な原因は、まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋とミューラー筋)に生まれつき問題がある場合と脳神経の異常で、眼を開く神経に麻痺が起きている場合があります。先天性の眼瞼下垂で重度の場合は、視力が悪くなる可能性があるため、早い段階で手術を検討します。
 後天性眼瞼下垂症は、さまざまな要因がありますが、高齢者、白内障術後の方、コンタクトレンズ使用者、アレルギー等で眼をこする方などがなりやすいと言われています。多くは腱膜性の下垂で、手術を受けることによって楽に開瞼できるようになり、眼瞼下垂により生じる肩こりや頭痛などの諸症状の改善も期待できます。

診断

①MRD(margin reflex distance)MRD
 瞳孔の中心と、まつ毛の生え際までの距離を計測し、MRDが3.5mm以下(未満)で眼瞼下垂症と診断されます。
②筋力チェック
 眉毛を押さえた状態で、最も下を見たときと、最も上を見たときのまぶたの下縁の移動距離を測定します。15mm以下の場合、眼瞼下垂と診断されます。
③腱膜性チェック
 点眼薬を使用した検査法です。点眼により、下がったまぶたが一時的に上がった場合、腱膜性眼瞼下垂と診断されます。

※上記の診断基準を満たした場合、保険が適応されますので安心して治療が受けられます。

治療

 下垂の種類により手術方法も異なりますが、局所麻酔下に日帰りで行い、両眼でおよそ1時間です。当日は創部にガーゼをあてて帰宅しますが、翌日の再診後からは洗顔も可能です。数日はかなり腫れますので、旅行などの用事がある時期は避けた方がよいでしょう。約1週間後の抜糸の頃には8割程度の腫れが引きます。切開は重瞼線または眉毛下、眉毛上で行いますので、傷跡はほとんどわからなくなります。

逆まつげ

原因

 まつげが眼球に向かって生えてしまうタイプと、まぶたが眼球側へ向かってしまうタイプがあります。

症状と経過

 眼がゴロゴロとし涙や目ヤニが多くなったりします。ひどくなると角膜に傷をつけて視力の低下を招いてしまう場合がありますので早めの治療が望ましい疾患です。

治療

 手術は局所麻酔下に日帰りで行い、両眼でおよそ30分です。当日は創部にガーゼをあてて帰宅しますが、翌日の再診後からは洗顔も可能です。約1週間後に抜糸を行います。切開は上眼瞼の場合には重瞼線、下眼瞼の場合には睫毛の直下で行います。いずれの場合もほとんど傷跡はわからなくなります。
 保険が適応されますので安心して治療が受けられます。

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)

症状と原因

 眼を閉じる筋肉が本人の意思と関係なく痙攣し閉じてしまう病気です。原因ははっきりとしていませんが、開眼筋の一つであるミュラー筋の受容体を介した交感神経の緊張が関係していると言われています。瞬きが多くなり、光をまぶしく感じたり、ひどくなると運転など日常の生活に支障をきたすようになります。眼瞼下垂の方に併発している場合が多くみられます。

治療

 これまではボトックスと呼ばれるボツリヌス菌という細菌が作り出すA型ボツリヌスから抽出した毒素を目の周りに注射することで、眼を閉じる筋肉を麻痺させ症状を抑える治療が中心に行われてきました。現在も主流の治療法の一つですが、数か月たつとその効果も薄れるため定期的に注射を行う必要があります。保険が適応されていますが、尚ボトックスは高価であり継続することが難しい治療でもあります。
 最近では開瞼筋の一つであるミュラー筋に対する手術が開発され、根治的な結果が得られるようになりました。当院でも十数年来の眼瞼痙攣の方の痙攣が消失するなど良好な結果が得られています。

手術

 局所麻酔下に日帰りで行い、片眼でおよそ30分です。手術のすぐ直後から症状の改善を実感でき、また根治的であることがこの手術の最大のメリットです。眼瞼下垂を伴っていることも多く、同時に下垂に対する手術が行えますので非常に喜ばれる手術です。当日は創部にガーゼをあてて帰宅しますが、翌日の再診後からは洗顔も可能です。約1週間後に抜糸を行います。
 保険が適応されますので安心して治療が受けられます。

できもの

できもの

皮膚腫瘍・皮下腫瘍

 形成外科でよく扱う疾患の一つで、ほくろやあざ、いぼなどの皮膚の表面にできるものから、一般によく❝しぼうのかたまり❞と言われる粉瘤、脂肪腫など皮下にできるもの、皮膚がんまで多種多様です。そのほか、関節部にできるガングリオン等、体表面から見えるもの、触れるもののほとんどすべてを扱います。

検査

 当院では、できものを拡大して詳細に観察するダーモスコープや皮下、筋肉内のできもの等、表面から見えないものを観察するエコーを使用して詳細な診察と正確な診断を行います。必要であれば、組織検査を行い確定診断をつけます。そのうえで、経過観察でよいか、手術が必要かを判断し治療方針を決定します。

治療

 手術は局所麻酔下に日帰りで行います。短いもので10分程度から長いもので60分程度です。小さいできものは、腫瘍を切除後、傷を一期的に縫合閉鎖しますが、大きなできものの場合には皮弁、分割切除、植皮術等の技術を駆使して、できるだけ傷跡が目立ちにくいように閉じます。植皮術以外では翌日から創部も含めシャワー、入浴等が可能です。抜糸は部位や手術方法によって異なりますが1週間~2週間程度です。

 切除または摘出した腫瘍は病理検査を行い、確実な診断を行います。概ね1週間で検査の結果が確定しますので、抜糸の際に説明を行います。

 体表面の疾患ですので、手術後の見た目が重要視されることは言うまでもありません。

けが、傷あと

けが、傷あと

ケロイド、色素沈着

moist wound healing

 ある一定の深さ以上に一度ついてしまった傷は、誰がどんな高度な治療をしても残念ながら消すことはできません。しかしながら、できるだけ早く、きれいに治すことが傷あとを目立ちにくくするために重要です。以前は傷に対して消毒をし、ガーゼを当てることが一般的でしたが、最近では傷はきれいに洗って、乾かさない(moist wound healing)というのが形成外科では常識になっています。人間の身体のほとんどは水分ですので、ガーゼを当てて乾かすと傷口の細胞が死んでしまうのです。切った野菜や果物を保存するときにラップをするように、傷口を適度な湿度に保つことで細胞をみずみずしく保つことができ、結果として早くきれいに治ります。傷口から染み出す“しる”の中には傷を治すために重要な細胞が含まれており、傷が自分で治ろうとするのに適切な環境を整えてあげることが傷を早くきれいに治すために一番重要なことなのです。また消毒を行うと傷口が染みますが、実は細菌のみならず、自分の細胞を傷つけていることに他なりません。

縫合

 縫合が必要な場合でも、まずは傷口をよく洗います。その上で特殊な技術を用いて傷を綺麗に密着させて縫合します。傷の状態に応じて、筋肉、皮下組織、真皮をそれぞれ層を合わせて吸収糸(溶ける糸)で縫合し、最後に表面の皮膚を縫合します。表面はアレルギー反応を起こしにくいナイロンの糸で縫合しますので、抜糸が必要です。そうすることで、感染も起こさず、より目立ちにくい傷あとにすることが可能です。

抜糸後のケア

 傷が治った後(抜糸後)も実際には皮膚の下では炎症が継続しています。傷が治った後(抜糸後)2~3か月目にそのピークが現れます。その期間適切なケアが行われないと、せっかく適切な初期治療が行われても、肥厚性瘢痕やケロイドを生じてしまうこともあります。傷が治った後(抜糸後)、炎症を少しでも抑えるため、またはその期間を短くするため、傷あとにテープを貼付したり、保湿、遮光を行ったりすることを指導します。特に肩と胸は傷跡が目立ちやすくなる(ケロイドになりやすい)場所とされています。その場合には抜糸直後から予防的に内服や外用をお勧めする場合もあります。

 それでも万が一目立つ傷あとが残ってしまった場合には、内服や外用に加えて注射や再手術も検討します。

傷あと修正

 傷あとを一旦切りなおして特殊な方法で傷を再縫合したり、皮弁と呼ばれる方法で傷の向きを変えて傷の緊張を減弱したりすることで目立ちにくい傷あとにします。

 他院にて加療され目立つ傷あとが残った方、古い傷あとが気になる方、帝王切開の傷あとが気になる方も、遠慮なくご相談ください。 けがをしたら、傷を治すことだけを目的とするのではなく、よりきれいに治すことがこれからのスタンダードです。

やけど

やけど

やけど(熱傷)とは

 やけどは医学的には熱傷と呼ばれるけがの一種です。高温の気体・液体・固体などに触れることで、皮膚や粘膜が損傷を受けることを指します。程度を問わなければ、日常生活においてもっとも多いけがの一つです。

種類

 一般的に高温のものに触れることでやけどを起こしてしまうと思いがちですが、皮膚の障害の程度は接触する熱源の温度と接触時間によって決まります。非常に高温のものであれば短時間の接触でもやけどになる一方で、44℃~50℃程度の低温のものでも長時間接触しているとやけどを起こすことがあり、これを低温熱傷と呼びます。その他、特殊な熱傷として電流(落雷や高圧線など)による電撃傷や薬品(酸やアルカリ溶液など)による化学損傷(熱傷)があり、凍傷もやけどの一つです。

深達度分類

Ⅰ度熱傷
 皮膚が赤くなり、ひりひりします。夏の日焼けもⅠ度のやけどです。数日以内に改善します。
Ⅱ度熱傷
 浅達性Ⅱ度熱傷(SDB)深達性Ⅱ度熱傷(DDB)に分類されます。
 SDBは損傷を受けてから24時間以内に、紅色の水疱ができます。痛みを伴うのが特徴で、創面はピンク色の皮膚色を呈します。2週間以内に上皮化し、傷跡が残ることはありません。
 DDBは真皮の深くまで損傷されますので、知覚が鈍くなり、痛みを感じにくくなります。創面は白っぽい皮膚色を呈します。傷が閉鎖するまでには3週間以上かかり完治後も瘢痕が残ります。
Ⅲ度熱傷
 創面が壊死した組織に覆われ、皮膚は白色または黄褐色、黒色になります。知覚は完全になくなり、痛みを感じることはありません。多くの場合は植皮手術が必要になります。

治療法


 やけどもけがの一つですので基本的な治療はけがの場合と同じです。ただし、熱による組織の変性は初期の段階では判断が難しいため、一般的な傷よりもより専門的な知識が必要になります。特に薬品による化学損傷(熱傷)、湯たんぽやカイロ等による低温熱傷では最初の状態からは想像がつかないほど深く進行することもあり注意が必要です。
 また初期の段階では浅いやけどでも傷口がこすれたり、感染を来したりすることでより深いやけどに進行してしまうことが多々ありますので、特に初期の段階での治療が重要になります。
 DDB以上の深さのやけどになると、一般的に手術が必要になります。

 やけどの面積によっては命にかかわることもあり、適切な治療が行われないと傷あとを残すばかりでなく、傷のひきつれや将来的に皮膚がんを生じることもあります。できるだけ早く専門医の診察を受けることが重要です。当院では宮崎に数名しかいない熱傷専門医が診察しますので安心して治療が受けられます。

床ずれ

床ずれ

褥瘡

 身体の一部が圧迫され続けることで、皮膚の血流が滞り皮膚が壊死した状態です。人は誰でも、同じ体位を取り続けるとたった2時間で床ずれを生じてしまいます。普段寝ている間に寝返りを打つのは、体位を変えることで局所の血流が滞ることをさけ、自然と床ずれを予防しているのです。しかしながら、活動性が低下し自力で寝返りが打てなくなった方は、放置されるとすぐに床ずれを生じてしまいます。病院や施設ではそのような方を2時間おきに体交(体の向きを変える)して床ずれを予防しています。
 患者さんの状態によっては、そのような対応をしていても完全に床ずれを予防できるとは限りません。活動性が低下することが主な原因ですが、食事がとれなかったり、様々な合併症を抱えたりしていることが往々にしてあり、局所の治療だけでは改善しまないことが往々にしてあります。
 治療される側もつらいですが、ケアを行う側も大変な時間と人手を要します。一人一人にあわせたケアプランを提示し適切な治療を行います。入院が必要な場合には設備の整った病院へ紹介し、連携して治療を行いますので、安心して通院が行えます。

バネ指、腱鞘炎

バネ指、腱鞘炎

原因

 指を曲げる腱や腱の周囲の腱鞘が指の付け根で炎症を起こすことにより生じます。その結果、腱が動きにくくなり、以下のような症状を来します。

症状

 朝が特に症状が強く、指の曲げ伸ばしで痛みを感じたり、ひっかかり(クリック)を生じたりすることがあります。使い始めると(温まると)徐々に症状が改善するという特徴があります。症状が進むと反対の手で動かさないと指の曲げ伸ばしが困難になることもあります。

治療法
  1. 初期の段階ではできるだけ安静にし、痛み止めの内服や外用等にて炎症を抑える治療を行います。しかしながら実際には手を安静に保つことは日常生活を送る上で必ずしも現実的ではありません。
  2. それで改善がない場合には、麻酔薬とステロイドを混ぜた炎症を抑える注射を局所に行います。一般的に1か月程度の効果がありますので、その間に症状が改善される方も多くみられます。
  3. それでも改善しない場合には手術を検討します。手術は局所麻酔下に日帰りで行い、およそ10分程度です。当日は出血を抑えるため包帯を巻きますが、翌日からは創部も含めて手洗いが可能です。自宅にて絆創膏等にて保護を行い、抜糸は10日前後で行います。根治的な治療ですので、最初から手術を選択される方も多くいらっしゃいます。手術後は痛みもほとんどありませんので、仕事や日常の生活に支障なく手術が受けられます。
注意点

 バネ指は症状が出始めてから長期間放置すると、手術を行っても痛みや伸展障害が残ることがあります。早めの受診をお勧めします。

足のトラブル

足のトラブル

偏平足、外反母趾、巻き爪、タコ、ウオノメ

 日本では足科または足病科というのはほとんど知られていませんが、欧米諸国ではほかの科と同じくらい普通に存在します。それらの国で は室内でも靴を履いて生活し、自分の足にあわせて靴を作成する文化であったことが関係しているかもしれません。

偏平足、外反母趾

 足には3つのアーチ(ふくらみ)があり、内側と外側に縦アーチ、足の前方に横アーチがあります。このアーチには重要な役割があり、それぞれが、前後方向、左右方向、回転方向へ姿勢を制御する役割を担い、さらには、着地時に足かかる衝撃を吸収する役割も担っています。
 縦のアーチが崩れた状態を偏平足といい、さらに横のアーチが崩れると開帳足と呼ばれるようになります。歳を重ねるごとに靴の横幅が広くなるのは横アーチが下がってきているからかもしれません。横幅が広がることで結果として外反母趾や内反小趾を来します。これら以外にも、足の形が崩れることで巻き爪やタコ、ウオノメなどさまざまな疾患の原因となり、足の疲れや、さらには膝や股関節の痛みにつながることもあります。体表面積のたった2%程度の足が全体重を支えているわけですから当然と言えば当然です。
 老化は足からと言われるように、足を大切にしないとひいては全身の健康にも影響を及ぼしかねません。生活習慣の見直し、インソール(靴の中敷き)の作成、足の体操などの指導も行います。

巻き爪、陥入爪

原因

 巻き爪と陥入爪は厳密には異なる概念です。
 爪はもともと湾曲する方に力がかかっていますが、立ったり、歩いたりすることで下から荷重を受け、それにより均衡が保たれています。しかしながら、寝たきりで歩かなくなった方や偏平足、開帳足等により下から趾に荷重がかかりにくくなった方は爪が湾曲する傾向にあります。そのほかに爪の水虫などさまざまな原因によって爪が湾曲し、爪の側面が周囲の皮膚に食い込んで痛みや炎症を生じるのが巻き爪です。
 それに対して、深爪をしすぎたり、サイズの合わない靴を履いたり、急激な体重の増加、スポーツ等による過度な負担によって爪の側面や前面が周囲の皮膚に食い込んだものが陥入爪です。

治療
  1. 炎症が激しい時には一時的に抗生剤や痛み止めの内服を行います。さらに局所を清潔に保ち、外用剤を使用することでまずは炎症を抑えていきます。食い込んだ爪をカットする方をよく見かけますが、爪をカットすることで、一時的には症状も改善するものの、その部分に皮膚が盛り上がってきて、そこにまた爪が食い込むという悪循環を来してしまいがちです。
    炎症が落ち着いたら必要に応じて②弾性ワイヤー法による保存的加療、または③手術による治療を検討します。
  2. 前者は形状記憶の金属を使用し、爪に穴をあけワイヤーを通し、湾曲した爪を広げる方法です。爪に穴をあけるだけですので、処置に対する痛みはありません。処置後すぐに爪の食い込みによる痛みから解放されます。湾曲した爪を徐々に広げていきますので、1~2か月おきに数回ワイヤーの入れ替えが必要です。特に日常生活における制限はなく、入浴も通常通り行えます。保健適応外の治療になります
  3. 手術は局所麻酔下に日帰りで行います。湾曲の程度により手術方法は異なりますが、10分~20分程度の手術です。出血を予防するため当日は包帯を巻いて帰宅しますが、翌日からは創部を含めて入浴が可能で基本的に自宅にて軟膏処置を行います。
    保険が適応されますので、安心して治療が受けられます。
その他

 巻き爪は爪の水虫を併発していることが往々にしてありますので、その場合検査および内服または外用治療を平行して行います。爪の切り方などの指導も行います。
 また、前述したように巻き爪は偏平足や開帳足など足の変形が大きく関与していることもありますので、必要に応じてインソール(靴の中敷き)の作成や足の体操などの指導も行います。

タコ、ウオノメ

 タコ、ウオノメは医学的には胼胝(べんち)、鶏眼(けいがん)と呼びます。手足に限らず、皮膚の特定の部位に圧が反復性に加わることにより生じる角質の肥厚です。胼胝は角質が外側に厚くなるため、通常痛みを伴いません。鶏眼は角質が肥厚した部分が魚の目のように見えるもので俗に“魚の目”と呼ばれています。鶏眼は角質が内側に向いて皮膚に刺さるため、痛みを伴います。
 ①硬くなった皮ふを削る
 ②専用のテープにて硬くなった皮ふを柔らかくする
この2つが主な治療ですが、繰り返される刺激が原因であるため、靴や足の変形、歩き方の問題などの原因を除去しない限り再発を繰り返します。

 巻き爪、タコ、ウオノメなどは別個の疾患と考えられがちですが、突き詰めれば足の形や足の変形(偏平足、外反母趾など)に起因することがほとんどです。局所のみの治療を行っても、立って歩く生活をする以上、必ず再発を繰り返しますので根本的な原因を突き止めて対処することが大切です。
生活習慣の改善、インソール(靴の中敷き)の作成、足の体操などの指導も行います。

先天性の異常(あざ)

先天性の異常(あざ)

あざの種類

 青あざ、茶あざ、黒あざ、赤あざなど様々な種類があります。発症時期も、生まれつきものや生後すぐに表れるもの、思春期になってから徐々に発症するものまで様々です。治療法や治療抵抗性(治療の効果)も異なりますので、しっかりと理解した上で治療を行いましょう。

青あざ

 青あざはメラニン色素が皮膚の深いところ(真皮)に存在し、青灰色~黒っぽく見えるため総称して青あざと言われています。生まれつき存在するものから生後数週間で出現するもの、思春期以降に出現するものなどさまざなタイプがあります。
 タイプによっては徐々に薄くなっていくものもありますが、年月を経過しても消えないものものあります。
 青あざの治療青あざに対しては数カ月おきにQスイッチレーザーを照射し、過剰に生産されたメラニン色素を破壊します。一般的に皮膚が薄い乳幼児期のうちから治療を開始する方が、高い治療効果が期待できるとされています。輪ゴムではじいたような痛みがありますので、事前に麻酔クリームの塗布、あるいは麻酔テープ貼付して治療を行います。
 青アザの代表的なものに、異所性蒙古斑(いしょせいもうこはん)、太田母斑、青色母斑などがあります。

異所性蒙古斑 
 蒙古斑(もうこはん)は生後早い時期に赤ちゃんお尻や腰に出現する青あざでアジア人に多く見られます。日本人のほぼ100%見られますが、通常小学校に上がる前ころまでに自然消失するため問題になることはありません。
それに対して、お尻や腰以外に出現した青アザを異所性蒙古斑(いしょせいもうこはん)と呼びます。徐々に薄くなることが多いのですが、色調が濃いものは成長した後も残ることがあります。年齢や、部位、色調の濃さ、大きさによって治療方針を検討します。
太田母斑 
 顔にできる青アザで、特に眼の周り、強膜(白目の部分)、頬、側頭部、額、鼻など、三叉神経が支配する領域に現れます。色調は皮膚の中でメラニンが存在する深さによって異なり、青灰色~青、褐色~黒までさまざまなものがあります。生下時から認める場合が多いですが、思春期になって、色調がはっきりとしてくるケースも見られます。多くは顔面の片側のみに存在します。
青色母斑 
 一見するとほくろのようにも見えますが、ダーモスコピーで観察すると全体に青色が強く、多くは手背や足背に発生します。いわゆる普通のほくろに比べると青みがかっており、やや盛り上がった硬いできものです。真皮に分布するメラノサイト(メラニンを産生する細胞)の増殖によるものです。
 比較的よく見られるのは30才代以降の方の顔、背や手足に出現する通常型青色母斑というもので、多くは直径10ミリ以下で半球状に盛り上がった形をしています。
 一方、直径が10mmを超えるものには細胞増殖型青色母斑と呼ばれるものもあります。細胞増殖型青色母斑は幼児期に発症することが多く、頭、おしり、手足によく見られます。少しずつ大きくなり、将来悪性化する可能性がまれにありますので、増大傾向にあるものは切除手術を検討します。大きくならないものであればQスイッチレーザー治療の適応です。

 ※レーザー治療は、回数に制限はありますが、保険が適応されますので安心して治療が受けられます。詳細は診察時、医師にお問い合わせください。

茶あざ

扁平母斑、ベッカー母斑
 表皮内のメラニン色素が増加して茶色のあざとして見える状態です。多くは生下時より存在することが多いのですが、思春期になってから発症する場合(遅発性扁平母)もあります。遅発性扁平母斑はあざの中に毛が生えていることが多いのが特徴です。特に肩にできた毛を有する遅発性扁平母斑をベッカー母斑と呼びます。
 扁平母斑は自然に消失することはありませんので、Qスイッチレーザーにて治療を行います。しかしながら、他のあざに比べてレーザー治療抵抗性で、一見薄くなったように見えても、再発率が非常に高いことが扁平母斑の大きな特徴です。
 1歳までに治療を行えば6~7割の方が消失あるいは効果あり、成人になってからの治療では8割が再発してほとんど同じ濃さまで戻るとされています。できるだけ早期の治療が推奨されますので気になる方は早めの受診をお勧めします。
 
 ※有毛性のベッカー母斑は、Qスイッチレーザーと脱毛レーザーを組み合わせた複合治療が必要になることがあり、その場合一部保険適応が治療も含まれます。

表皮母斑
 生下時または生後からみられる褐色の表面がざらざらしたあざで、頚部、体、手足に帯状に細長く広がってみられることが多いです。表皮角化細胞の過形成が原因ですので、自然に薄くなることは期待できません。外見的に気になるようであれば、治療の対象になりますが、悪性化することはありませんので、そのまま経過をみても問題ありません。

黒あざ(ほくろ、巨大色素性母斑など)

 母斑細胞という細胞がメラニン色素を皮膚の浅いところから深いところ全体にわたって作り出すために褐色~黒色に見えるあざです。サイズはほくろのような小さなから、身体の大部分を覆いつくす大きなものまであり、成人で20㎝以上のものを巨大色素性母斑と定義されています。巨大色素性母斑の中でも、まれに全体が毛で覆い尽くされた獣皮様母斑と呼ばれるものがあり、将来的に高い確率で悪性化するといわれています。その他、足の裏、手のひら、爪にできる黒あざはまれに悪性化することがありますので、経過観察と状況に応じた適切な治療が必要です。 
 治療は手術による摘出が基本となります。数mmまでの小さなもので悪性の可能性が考えられない場合であれば、炭酸レーザーで焼灼する方法が整容的にきれいに治ります。数㎝までの皮膚に余裕のある部分にできたものに対しては、メスを用いたくりぬき法や紡錘形に切除して縫縮(切除縫縮)する方法が一般的です。さらに1回で切除できない比較的大きなあざに対しては複数回に分けて切除する分割切除や、周囲の皮膚を動かして傷を閉鎖する皮弁などを駆使して手術を行います。

※ Qスイッチレーザーによる治療は効果が低く、完治はかなり困難です。また黒あざに対してはレーザーによる保険適応もありませんのでQスイッチレーザーを選択する場合には自費診療となります。

赤あざ

 皮膚や皮膚の下の血管が増えたり、血管が拡張したりすることで赤くみえるあざのことです。医学的には血管腫と呼び、①単純性血管腫(ポートワイン母斑)、②いちご状血管腫、③海綿状血管腫 があります。

①単純性血管腫 
 単純性血管腫は生下時より見られます。皮膚の浅いところで毛細血管が広がって血液が溜まってしまうため赤く見えます。年齢とともに色が濃くなったり、若干盛り上がったりすることがあります。
 額の中央部に見られる赤あざをサーモンパッチと呼び、通常2歳くらいまでに消えてしまいますが、まれに赤みが残る場合があります。
 うなじにできる赤あざはをウンナ母斑と呼びます。こちらも2,3歳くらいまでに薄くなりますが、完全に消えない場合もあります。

②いちご状血管腫
 いちご状血管腫は名前の通り、いちごのような見た目の血管腫です。生後より現れて1歳くらいまでは急激に大きく盛り上がる傾向にありますが、5歳〜8歳くらいには自然に小さくなることが多いあざです。以前は特に治療せず経過観察されることも多かったのですが、まれに皮膚の盛り上がりや赤みが残ることもあり、最近では積極的にレーザー治療を行う傾向にあります。

③海綿状血管腫
 海綿状血管腫は生まれつきの毛細血管や静脈の奇形が原因の腫瘍です。触ると柔らかく、表面は少し青っぽく見えます。上記2つとことなり、自然に治ることはありません。体のどの部分にも出来る可能性があり、部位やサイズによって切除や硬化療法などが行われます。

その他
  • 赤あざに対してはその種類も多様で、治療法も多岐にわたります。当院で対応できない場合もありますので、詳細は医師にご確認ください。
  • いずれのタイプのあざの場合も、年齢や大きさによっては全身麻酔下での治療をお勧めする場合もあります。その際には対応できる医療機関にご紹介いたします。

その他(多汗症・腋臭症)

その他(多汗症・腋臭症)

分類とその原因

 体温調節のために必要とする量を大きく上回る量の発汗が認められる場合を多汗症とよびます。感染症、内分泌代謝異常、神経疾患などの全身性の病気などの他の病気を原因とした二次性多汗症と明らかな原因がないのに過剰な汗がでる原発性多汗症に分けられます。原発性多汗症の原因ははっきりと解明されたわけではありませんが、脳内の何らかの異常により、発汗を促す交感神経が人よりも興奮しやすくなっているのではないかと考えられています。
 それに対して腋窩の汗が臭うことを腋臭症といいます。人の汗腺にはエクリン線とアポクリン腺よばれるものがあり、エクリン線はほぼ全身に存在しますが、アポクリン線は腋窩や外陰部に多く存在します。アポクリン腺の汗の中に含まれる脂肪酸が皮膚の細菌に分解されることによりにおいを発するとされています。

 多汗や臭いによって人知れず悩んだり、生活に支障をきたしたりしている方が世の中には多くみられます。少しでも気になる方は気軽に相談してみましょう。
※保険が適応されない治療も一部含まれますので、詳細は医師にご確認ください。

治療

 多汗症に対しては原因がある場合にはまず原因疾患の治療を優先させます。
 原発性多汗症に対しては①塩化アルミニウムを外用することで汗自体を減らしたり、②イオン導入(イオントフォレーシス)を行ったりすることもガイドラインにて推奨・保険適応されています。また現在は、③原発性腋窩多汗症に対してボトックスⓇが保険適応されています。そのほか、④抗コリン作用のある内服薬や⑤漢方薬などの内服治療なども行われています。

 ※2020年11月に原発性腋窩多汗症治療剤「エクロック®ゲル5%」が薬価基準収載および新発売されました。この薬は、神経伝達物質であるアセチルコリンの作用を阻害する抗コリン剤に分類される日本初の原発性腋窩多汗症用の外用剤です。アセチルコリンはムスカリン受容体と結合することにより、汗腺から発汗を誘発すると考えられており、この外用剤の成分が多汗症の原因となるエクリン汗腺のムスカリン受容体と結合することでアセチルコリンの結合を阻害し、発汗を抑制します。1日1回の両腋窩への塗布で効果が期待できます。12歳から使用できます。

 ※2022年5月23日原発性腋窩多汗症に対し、新薬ラピフォートワイプ®が新発売されました。
 ラピフォートワイプ®は1日1回毎日の使用で、有効成分であるグリコピロニウムトシル酸塩水和物が、神経からの汗をだす指令をブロックすることで過剰な脇汗を抑え、日常生活の困りごとを減らすことが期待できます。9歳から使用できますが、新薬のため承認から1年間は一度に2週間分の処方制限があります。

 手足の多汗症に対しては、院内製剤の塩化アルミニウムを用意しています。塩化アルミニウムが溶解した水溶液を直接塗布することで汗の出口(汗腺)に蓋をし、汗が出てこないようにする方法です。長期間に使用することで、徐々に汗腺自体の数が減少するとされています。

 腋臭症に対しては、汗(皮脂)と細菌が臭いの原因ですので、まずは⑥生活習慣の指導から行います。喫煙をやめ、こまめにシャワーを浴び局所を清潔に保つなど生活習慣を整えたり、野菜中心の食事にしたりすることで一定の効果が得られます。その他に①塩化アルミニウムを外用したり、③イオン導入(イオントフォレーシス)を行ったりすることで汗自体を減らすことが結果として臭いの減少につながります。さらに⑦レーザーにより腋毛の脱毛を行うことで、蒸れを解消し細菌の増殖を抑えることも臭いの減少に期待できます。

手術

 手の多汗症に関しては、わきの下の皮膚を数㎜切開して内視鏡下に神経節を切断する治療が行われていますが、当院では行っていません。※一般的に胸部外科等で行われる手術です。

 腋臭症に対しては、わきの下の皮膚をしわに沿って数㎝切開し、皮膚を裏返してアポクリン腺の分布している層を直視下に剪刀(せんとう)で切除する方法が最もよく行われています。直視下にかつ物理的に汗腺を切除しますので、9割以上の臭いは減少します。手術は局所麻酔で行い、片側で45分程度です。
 合併症として皮膚の下に血腫を形成することが一番多く上げられ、その予防のために、手術後は大きなガーゼを創部にあてる固定法や日常生活での一定の制限が必要になります。その他、汗腺と毛根はほぼ同じ層に存在していますので、手術により腋毛が多少減少しますが、人によってはむしろメリットかもしれません。

 ※合併症の予防と日常の生活(入浴など)における制限のため、片方ずつ、秋~冬場にかけての手術をお勧めしています。手術による効果は半永久的であり、傷跡もしわにそって目立ちにくくなりますので、根治的な治療を希望される方にはお勧めです。保険が適応されますので安心して治療が受けられます。

関連サイト

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陥没乳頭

陥没乳頭

陥没乳頭とは

 陥没乳頭とは、乳頭が内側に埋没してしまっている状態のことを指します。成人女性の約10人に1人がこの陥没乳頭であると言われており、両側とも陥没しているもの、片方だけ陥没しているもの、また刺激により出てくるもの、刺激を与えても陥没したままのものなど様々なタイプがあります。

陥没乳頭の原因

 何らかの理由により乳頭を支える筋繊維組織が未発達であったり、乳管という組織が他の器官に比べて成長しきれなくなったりした場合に陥没乳頭になると言われています。

陥没乳頭の問題点

 陥没乳頭はその見た目によりコンプレックスを抱いている女性は多いです。また陥没乳首の問題は外見だけではなく、赤ちゃんへの授乳が困難であったり、乳腺炎のリスクが高まったりするなどの問題点もあります。

治療法

 陥没乳頭は40歳未満で今後授乳の予定がある方(授乳が困難であると予測できる場合や、実際に授乳障害がある場合にのみ)は保険が適応されます。
 さまざまな手術法があり、それぞれにメリットデメリットがありますが、乳管を傷つけないようにすることが最も重要です。その程度により複数の術式から最適な手術法をご提案します。
 手術は局所麻酔下に、日帰りで行います。翌日からは創部も含め入浴が可能で、10日前後で抜糸を行います。手術後は創部の摩擦や圧迫を防ぐため、乳頭保護器の使用をお勧めしています。また、術後1~2か月は傷跡が硬くなり後戻りする傾向にあります。その間、内服等を行う場合もありますので、手術後2か月は妊娠を控えていただくことをお勧めしています。
 ※インターネットで検索すると国内メーカーなどからさまざまな種類のものが販売されています。

手根管症候群

手根管症候群

手根管症候群とは

 手の親指から薬指にかけてしびれや痛みを感じる病気です。手のひらの付け根の部分には、「手根管」というトンネルがあります。このトンネルは、手首の骨と靭帯(じんたい)に囲まれていて、その中を9本の腱(けん)と正中神経が通っています。腱を覆う膜や、それぞれの腱を連結している「滑膜」が炎症を起こし、腫れて厚くなると、この正中神経が圧迫されます。正中神経が圧迫されることで、手の痛みや指のしびれが起こる病気が「手根管症候群」です。

症状

 手根管症候群に特徴的な症状として親指から薬指にかけてのしびれ・痛み」、「夜間や早朝に症状が悪化する」、「手を振るとしびれ・痛みが緩和する」などです。また病気が進行すると親指の付け根の筋肉が痩せてきます。これは、筋肉を動かす神経が障害され、親指の付け根筋肉が萎縮してしまうため起こります。そのため、つまみ動作がしにくくなります。

治療

 まずは炎症を抑えるために安静にすることが大切です。その他、神経を回復させるビタミン剤の内服やステロイドの注射などを行います。それでも症状が改善しなかったり、再発を繰り返すようであれば手術を検討します。
 手術は局所麻酔にて行います。親指の付け根から手関節にかけて2~3㎝程度切開し、靭帯を切離して手根管開放します。手術は15分程度で終了し、当日は出血を抑えるため包帯を巻きますが、翌日からは創部も含めて洗浄・入浴が可能です。自宅にて絆創膏等にて保護を行い、抜糸は10日前後で行います。
 手術後は痛みもほとんどありませんので、仕事や日常の生活に支障なく手術が受けられます。

注意点

 筋肉の萎縮が始まると手術を行っても完全な回復が得られない場合もありますので、気になる症状がある方はできるだけ早めの受診をお勧めします。

ヘバーデン結節

ヘバーデン結節

ヘバーデン結節とは

 手の指の第一関節(爪のすぐ下にある関節。DIP関節)に腫れ・変形・痛みなどの症状が出る病気です。へバーデン結節の推定患者数は3000万人といわれており、年齢が高いほど罹患率は高くなります。

原因

 ある程度の年齢を重ねた方に出る症状ですので、変形性関節症の一種とされ、はっきりとした原因は不明とされてきましたが、近年女性ホルモンの減少が一因と考えられるようになり、テレビや雑誌、新聞などでも目にする機会が増えています。

治療

 まず初めに行う治療としては、局所の安静を保つことです。鎮痛剤やテーピング、外用剤を用いることもありますが、指は常に使う部位であるため、現実的ではない場合が多いようです。
 症状の一つとして第一関節の背側に透明な瘤のようなものができることがあります。粘液腫と言われるもので、放置してもかまいませんが、破けて感染などの心配がある場合には手術による摘出および原因となる関節の骨棘切除などを行います。

その他

 近年、ヘバーデン結節に対して女性の健康と美容をサポートする成分、大豆イソフラボンが注目されています。大豆イソフラボンを腸内細菌で発酵させたエクオールは日本人女性の2人に1人が作れないとされ、「エクエル(EQUELLE)」はそれを世界で初めて含有しています。
 当院でも取り扱いしています。
エクエル(エクオール含有食品)公式サイト | 大塚製薬 (otsuka.co.jp)