包茎
包茎とは
勃起時ではなく、通常時に亀頭が陰茎部を包む皮膚(包皮)に覆われている状態のことを包茎と言います。包皮の剥け具合により大まかに以下の3つの状態に分けられます。
①仮性包茎:平常時は亀頭が全部あるいは一部が包皮に覆われている状態ですが、勃起時には、痛みなく亀頭をスムーズに全部露出させることができるタイプの包茎です。
②真性包茎:包皮口が非常に狭いために、平常時も勃起時も、包皮をむくことが全くできず、亀頭を露出させることできないタイプの包茎です。
③嵌頓包茎:包皮口が狭く、亀頭を露出しようとすると、締め付けのために亀頭が露出できなかったり、勃起時には亀頭の下での締めつけにより、包皮をもとに戻すことができなくなるタイプの包茎です。血流の問題を生じることがありますので、緊急手術の適応となることもあります。
包茎のデメリット
①見た目の問題
子供っぽいイメージに見られる。実際より小さく見える。
②病気にかかりやすい
亀頭が包皮に覆われていることにより、雑菌が発生ししやすい状態になります。亀頭包皮炎、尿道炎、性病、陰茎ガンなどのリスクが高まります。またにおいの問題も生じます。
③セックスの問題
特に仮性包茎の方は、普段亀頭が包皮に覆われていることで、刺激に弱く、早漏気味になる場合があります。
直下V字カット法
包皮をむいて、亀頭を露出させます。亀頭の直下で余剰な皮膚を円筒状に切除します。この際、単純に切り取ると尿道下部のスジがひきつれを起こすことがありますので、この部位をV字に残すことで自然な形態と機能を維持します。包皮を持ち上げて皮膚と皮膚を縫い合わせて手術終了です。時間が経つと自然としわが寄って目立ちにくくなります。
※注意点
①直下V字カット法は簡便な方法ですが、重要な感覚をつかさどる部位の皮膚を切り取るというデメリットもあります。
②また亀頭直下の皮膚と根元の方の包皮を縫い合わせますので、縫合部で若干色の違いが気になることがあります。
根元カット法
包皮をむいて、亀頭を露出させた状態で、陰茎の根元の部分の皮膚を切り取ります。陰毛で隠れる部分ですので、パートナーに気づかれる心配がありません。また、亀頭周囲の皮膚が残りますので、感覚の面でもメリットがあります。
※いずれの手術も翌日からシャワーが可能です。 数日は腫れや血腫の予防のため、包帯で創部を圧迫します。
その他
①「包皮口が非常に狭い」「亀頭と包皮が癒着している」などの理由から、平常時でも亀頭を露出させることができない真性包茎の方、包茎が原因で包皮炎などを繰り返す方などは、保険が適応される場合があります。
②多種多様な方法がありますが、技術の差で結果が大きく左右されます。せっかく手術を行ってもパートナーに気づかれては元も子もありません。
③確かな技術で男性特有の悩みを解決します。
④当院では基本的に体内にのこるインプラントは使用しません。