2022.02.13 /
酒さ様皮膚炎
酒さ様皮膚炎とは
ステロイド外用剤を長期間塗布した部位にかゆみ、灼熱感などを伴う赤みや丘疹(ブツブツ)が現れる皮膚疾患です。
原因
長期にわたってステロイド外用剤を用いることで発症するとされています。ただしステロイド外用剤の使用を急に中止すると、中止後しばらくの間リバウンド生じ、症状が悪化することもありますので注意が必要です。
診断
ステロイド外用剤の使用歴の有無、病歴、ダーモスコピー所見などを総合的に見て診断します。その他、酒さやアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎等との鑑別も大切です。
治療
ステロイドの外用が原因ですので、ステロイドの外用を中止することが重要です。しかしながら先にも述べた通り、急な中止でリバウンドを生じたり、さらに症状が悪化することもあります。一般的にステロイドを使用した期間の2倍程度の期間をかけて徐々に症状を改善させていきます。具体的にはステロイドの強さを弱くしたり、外用の回数を徐々に減らしたりしながらリバウンドを防ぎます。また酒さ様皮膚炎にタクロリムス軟膏を外用することもありますが、賛否両論あり検討が必要です。