2021.01.22 /
できもの

皮膚腫瘍・皮下腫瘍

 形成外科でよく扱う疾患の一つで、ほくろやあざ、いぼなどの皮膚の表面にできるものから、一般によく❝しぼうのかたまり❞と言われる粉瘤、脂肪腫など皮下にできるもの、皮膚がんまで多種多様です。そのほか、関節部にできるガングリオン等、体表面から見えるもの、触れるもののほとんどすべてを扱います。

検査

 当院では、できものを拡大して詳細に観察するダーモスコープや皮下、筋肉内のできもの等、表面から見えないものを観察するエコーを使用して詳細な診察と正確な診断を行います。必要であれば、組織検査を行い確定診断をつけます。そのうえで、経過観察でよいか、手術が必要かを判断し治療方針を決定します。

 ※悪性が疑われる場合や、機能的に問題がある場合には保険が適応されますが、基本的に良性のほくろは自費診療になります。

治療

 手術は局所麻酔下に日帰りで行います。短いもので10分程度から長いもので60分程度です。小さいできものは、腫瘍を切除後、傷を一期的に縫合閉鎖しますが、大きなできものの場合には皮弁、分割切除、植皮術等の技術を駆使して、できるだけ傷跡が目立ちにくいように閉じます。植皮術以外では翌日から創部も含めシャワー、入浴等が可能です。抜糸は部位や手術方法によって異なりますが1週間~2週間程度です。

 切除または摘出した腫瘍は病理検査を行い、確実な診断を行います。概ね1週間で検査の結果が確定しますので、抜糸の際に説明を行います。

 体表面の疾患ですので、手術後の見た目が重要視されることは言うまでもありません。