薄毛(女性)

 女性の薄毛はあまりなじみがなく、治療できることを知らない方も多いと思います。女性の場合、頭の広い範囲にびまん性に進行し、全体の毛が抜けて薄くなります。進行すると特に頭頂部の皮膚が透けて見えるようになり、年齢的には中年期以降によく見られます。
 男性型脱毛症と同じく、毛根が休んでいる期間、休止期の割合が多くなり、その結果抜け毛が増えて薄毛が進行します。しかしながら、男性型脱毛症(AGA)と異なり、前頭部のヘアライン(生え際)の後退はありません。
 栄養不足・ホルモンバランスの乱れ、老化、ストレス、極端なダイエット、経口避妊薬(ピル)、過度なヘアケア、亜鉛欠乏、鉄欠乏貧血などが原因と言われています。
 脱毛症の場合には、まず脱毛に至った原因や生活習慣へアプローチすることが大事です。
 必要に応じて採血等を行い、原因がはっきりしている場合にはそれに対応した対策、治療を行うことで薄毛の改善が見込めまれ、この場合保険が適応されることもあります。

ミノキシジル外用薬

 ミノキシジルは、FDA が育毛剤として唯一公式に認可している成分です。血管拡張作用や毛乳頭細胞・毛母細胞の活性化作用があり、毛乳頭細胞によ働きかけることでアデノシンという成分を分泌させ、細胞増殖因子の産生を促して発毛を促進します。
 一般的な女性用育毛剤に含まれるミノキシジルは1%ですが、当院採用の外用薬では発毛の主成分ミノキシジルを女性用としては高濃度の2%、さらに頭皮への浸透を促進するトレチノイン、アゼライン酸等の有効成分を配合しているため、より発毛に効果的です。
 また、ノンプロピレングリコール(NO PG)つまりプロピレングリコールが含まれていないため、頭皮のかゆみや湿疹等が起きにくくなっています。

ミノキシジル内服薬

 女性も男性と同様にミノキシジル内服薬も使用できます。一般的に外用薬よりも早期に効果を実感できますが、頭皮のみに作用するわけではなく全身に作用しますので、体毛も多少濃くなることがあります。その他、まれにむくみや動悸などの症状がでることもあります。
 内服薬から開始して満足できるレベルまで発毛を来したら、外用薬で維持される方も多くいらっしゃいます。

Ogshi(オグシ):日本人女性のための毛髪サプリメント

 欧米人に比べ、日本人女性の薄毛の多くは『鉄欠乏』※が大きく関わっていることが報告されています。忙しい生活の中で、バランスのとれた食事を接種するのが難しい。無理なダイエットで貧血気味。等、原因は様々です。不足しがちな栄養素+鉄分をバランスよく摂取し、発毛環境を整えます。
 ※びまん性脱毛患者の72%が鉄不足という報告があります。

〈配合バランス〉
 髪・爪・肌の発育形成に不可欠なアミノ酸、ミネラル、ビタミンB群などの14の成分を厳選絶妙なバランスで配合しています。
 ①Lシステイン②Lメチオニン:ケラチンを作り出す ③亜鉛④ビオチン:ケラチンの生成を補助 ⑤αリポ酸:頭皮の参加を防ぐ ➅パテント酸:毛母細胞を活性化 ⑦ヘム鉄:ケラチンの吸収を補助 ⑧葉酸:頭皮環境を正常に保つ ⑨オルニチン:代謝を促進 ⑩ナイアシン:頭皮の血行を促進 ビタミンB群 ⑪B1 ⑫B2 ⑬B6 ⑭B12:発毛・育毛に関与する重要なビタミン

〈安全性〉
 GMP認定工場(医薬品と同等)により、原料の入庫から製造・出荷において製品が『安全』に作られています。

〈こんな方にお勧め〉
 ・脱毛・薄毛が気になる
 ・髪に弾力がない、髪が細くなった
 ・白髪予防がしたい
 ・産後の抜け毛が気になる
 ・爪がもろく割れる

 ※加齢によるものは仕方がないとこれまで諦められてきた方も多いと思います。当院では加齢による女性の薄毛にもサプリメント、外用薬など対応していますので、お気軽にご相談ください。

休止期脱毛を起こす可能性がある主な薬(男女共通)
薬の分類 代表的な薬剤・成分 使われる疾患
降圧剤 β遮断薬、ACE阻害薬 高血圧
抗凝固薬 ワーファリン、ヘパリン 血栓予防
高脂血症治療薬 フィブラート系薬剤 脂質異常症
抗うつ薬 SSRI、三環系抗うつ薬 うつ病
抗てんかん薬 バルプロ酸、カルバマゼピン てんかん
ホルモン剤 抗甲状腺薬など 甲状腺疾患
抗ウイルス薬 インターフェロン製剤 C型肝炎
痛風治療薬 コルヒチン、アロプリノール 痛風
抗リウマチ薬 ブシラミン、ペニシラミン 関節リウマチ
コロナ後遺症

 コロナ感染後やインフルエンザ感染後の抜け毛に悩まれている患者さんが時々来院されます。2021年10月にコロナ感染後の抜け毛についてブログで書いたものですが、参考にしていただけると幸いです。

よくある質問

Q:市販の育毛剤で髪は生えますか?
 医学的なエビデンスに基づくと、発毛効果が確立している外用薬はミノキシジルのみです。また、AGA(男性型脱毛症)の進行を抑える治療としては、フィナステリドやデュタステリドが高い科学的根拠を持っています。

一方、市販の「育毛剤」の多くは頭皮環境を整えることを目的としており、ミノキシジル以外で明確な発毛効果が証明されている成分は現時点ではありません。

Q:育毛シャンプーで髪は生えますか?
 シャンプーは頭皮環境を整える役割がありますが、AGAそのものを改善する効果は限定的です。

Q:帽子をかぶると薄毛になりますか?
 通常の着用で薄毛になるという科学的根拠はありません。

Q:ワカメや昆布を食べると髪が生えますか?
 健康的な食事の一部として有用ですが、それだけで発毛するという十分な科学的根拠はありません。

Q:AGAは自然に治りますか?
 AGAは進行性であり、自然に改善することは一般的には期待しにくいため、気になる場合は早めの受診が勧められます。

Q:どのくらいで髪の毛は生えてきますか?
 髪の毛には周期があります。一般的に3~4カ月の休止期がありますので、どんなに効果的な治療法であっても発毛を実感できるのに3か月はかかります。