鼻尖、鼻翼

 顔の中央にある鼻は顔の印象を左右する重要なパーツです。最適なバランスにすることで知的で優しい印象の顔になります。

鼻翼縮小

 理想的な鼻と目のバランスは、目の幅を1とすると右目、鼻、左目のバランスは1:1:1が理想と言われており、鼻翼縮小手術で横に広がった鼻の穴を小さくすることで、理想的な目と鼻のバランスに近づけることができます。
 手術は鼻の穴の内側(内側法)または小鼻の溝の部位(外側法)で組織を切除することで、顔の全体のバランスを整えます。手術を行うことで鼻の穴が目立たなくなり優しい印象の顔になります。手術時間は30分程度です。翌日から洗顔が行え、1週間で抜糸を行います。時間が経つと、傷跡はほとんど目立たなくなります。

①内側法:小鼻は外に張り出していないが、鼻の穴が大きい方
②外側法:鼻の穴は大きくないが、小鼻が外に張り出している方
③両者の併用:鼻の穴が大きく、さらに小鼻が外に張り出している方

鼻尖形成

 いわゆる『だんご鼻』を解消する手術です。『だんご鼻』は、鼻の中の大鼻翼軟骨が左右に開いていることが原因で、鼻尖部が丸くなります。
 鼻腔内(クローズド法)、または鼻柱基部(オープン法)より切開し左右に開いている大鼻翼軟骨を引き締めることで鼻先を細く、シャープな形に形成します。また余分な脂肪や軟骨を切り取ることで、よりすっきりとした鼻先になります。
 クローズド法は鼻腔内の切開から、大鼻翼軟骨を露出して、軟骨の形成を行う方法です。傷が表に出ないというメリットがありますが、オープン法に比べると、形態の修正に限界があり、微調整が難しい方法です
 オープン法は鼻柱部分から鼻腔内にかけて切開し、大鼻翼軟骨を直視下に見ながら軟骨の形成を行う方法です。鼻尖の形を評価しながら、微調整が行え、耳介軟骨移植にも適した方法です。正面に傷が露出するわけではありませんので、傷跡が問題になることは通常ありません。
 軟骨部分の手術は30~45分程度ですが、耳介軟骨移植まで行うと60分程度かかります。術後は創部が腫れないように数日間ボルスタ―固定(小さいガーゼで圧迫する)を行う場合もあります。
 また、軽度の修正の場合、当院独自の“切らない修正術”を適応することも可能です。

鼻中隔延長術

 鼻中隔延長術とは短鼻の方、鼻尖部が上を向き鼻の穴が前を向いている方(いわゆるブタ鼻)などに適応のある術式です。鼻中隔軟骨を奥の方から採取し、鼻中隔から鼻翼軟骨の間を通し、鼻尖部にかけて移植することで、鼻尖部を高くしたり、鼻尖の向きを上向きや前向き、下向きにしたりすることが可能です。
 自分の軟骨を使用しますので基本的に感染や拒絶反応等のトラブルが少ない優れた方法です。
 鼻尖形成術と合わせて行うことで、よりすっきりと鼻筋の通った形にすることが可能です。

レディエッセ

 希望の鼻筋や顎の輪郭を長期間維持できる、メスを使わない輪郭形成術です。詳しくはレディエッセをご参照ください。