2021.01.22 /
水虫

白癬、爪白癬

特徴

 白癬菌というカビが皮膚や爪に入り込んで起こる疾患です。皮膚の白癬はかゆみを伴ったり、ジュクジュクしたりしますが、爪白癬の場合はそのような症状を伴いません。爪が黄色く濁っていたり、分厚くなっていたりしたら要注意です。足のみに起きるとも限りませんので注意が必要です。

検査

 皮膚の表面から、または爪の裏側から組織を採取し顕微鏡にて白癬菌を検出する検査を行います。検査に伴う痛みはなく、数分で診断がつきます。

治療

 皮膚の白癬に対しては基本的に外用剤、爪白癬に対しては内服薬や外用剤にて治療します。皮膚の白癬に対しては市販の外用薬でも治療ができますが、爪白癬は市販薬では効果がありません。また皮膚の白癬は比較的早期に改善しますが、爪の白癬は基本的に爪が生え変わるまで根気強く治療を行うことが大切です。
 爪白癬は症状がほとんどないため、自己判断で中止すると必ず悪化します。糖尿病や動脈閉塞症などの疾患をお持ちの方は、感染から壊死、切断に至ることもありますので、最後までしっかり治療を行いましょう。

その他

 スリッパやバスマット等を介して他の人にうつりますので、家庭内だけでなく入浴施設やフィットネスクラブ等でも注意が必要です。特に家庭内では、一人だけ治療しても他の方が罹患しているとお互いに菌を移しあい、再感染を起こすことがあります。かならず家族全員が治療を行いましょう。