2024.09.11 /
床ずれ
褥瘡
身体の一部が圧迫され続けることで、皮膚の血流が滞り皮膚が壊死した状態です。人は誰でも、同じ体位を取り続けるとたった2時間で床ずれを生じてしまいます。普段寝ている間に寝返りを打つのは、体位を変えることで局所の血流が滞ることをさけ、自然と床ずれを予防しているのです。しかしながら、活動性が低下し自力で寝返りが打てなくなった方は、放置されるとすぐに床ずれを生じてしまいます。病院や施設ではそのような方を2時間おきに体交(体の向きを変える)して床ずれを予防しています。
患者さんの状態によっては、そのような対応をしていても完全に床ずれを予防できるとは限りません。活動性が低下することが主な原因ですが、食事がとれなかったり、様々な合併症を抱えたりしていることが往々にしてあり、局所の治療だけではなかなか改善しません。
治療される側もつらいですが、ケアを行う側も大変な時間と人手を要します。一人一人にあわせたケアプランを提示し適切な治療を行います。必要に応じて設備の整った病院や訪問看護へ紹介し、連携して治療を行いますので、安心して通院が行えます。