2021.01.22 /
まぶた

眼瞼下垂(がんけんかすい)

症状と原因

 まぶたが垂れ下がった状態で、まぶたの重み、眼精疲労、頭痛、肩こり、眼瞼痙攣などの症状を来します。おおきく先天性と後天性にわかれ、さまざまな要因がありますが、高齢者、白内障術後の方、コンタクトレンズ使用者、アレルギー等で眼をこする方などがなりやすいと言われています。
 多くは腱膜性の下垂で、手術を受けることによって楽に開瞼できるようになり、眼瞼下垂により生じる諸症状の改善も期待できます。

治療

 下垂の種類により手術方法も異なりますが、局所麻酔下に日帰りで行い、両眼でおよそ1時間です。当日は創部にガーゼをあてて帰宅しますが、翌日の再診後からは洗顔も可能です。数日はかなり腫れますので、旅行などの用事がある時期は避けた方がよいでしょう。約1週間後の抜糸の頃には8割程度の腫れが引きます。切開は重瞼線または眉毛下、眉毛上で行いますので、傷跡はほとんどわからなくなります。
 保険が適応されますので安心して治療が受けられます。

逆まつげ

原因

 まつげが眼球に向かって生えてしまうタイプと、まぶたが眼球側へ向かってしまうタイプがあります。

症状と経過

 眼がゴロゴロとし涙や目ヤニが多くなったりします。ひどくなると角膜に傷をつけて視力の低下を招いてしまう場合がありますので早めの治療が望ましい疾患です。

治療

 手術は局所麻酔下に日帰りで行い、両眼でおよそ30分です。当日は創部にガーゼをあてて帰宅しますが、翌日の再診後からは洗顔も可能です。約1週間後に抜糸を行います。切開は上眼瞼の場合には重瞼線、下眼瞼の場合には睫毛の直下で行います。いずれの場合もほとんど傷跡はわからなくなります。
 保険が適応されますので安心して治療が受けられます。

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)

症状と原因

 眼を閉じる筋肉が本人の意思と関係なく痙攣し閉じてしまう病気です。原因ははっきりとしていませんが、開眼筋の一つであるミュラー筋の受容体を介した交感神経の緊張が関係していると言われています。瞬きが多くなり、光をまぶしく感じたり、ひどくなると運転など日常の生活に支障をきたすようになります。眼瞼下垂の方に併発している場合が多くみられます。

治療

 これまではボトックスと呼ばれるボツリヌス菌という細菌が作り出すA型ボツリヌスから抽出した毒素を目の周りに注射することで、眼を閉じる筋肉を麻痺させ症状を抑える治療が中心に行われてきました。現在も主流の治療法の一つですが、数か月たつとその効果も薄れるため定期的に注射を行う必要があります。保険が適応されていますが、尚ボトックスは高価であり継続することが難しい治療でもあります。
 最近では開瞼筋の一つであるミュラー筋に対する手術が開発され、根治的な結果が得られるようになりました。当院でも十数年来の眼瞼痙攣の方の痙攣が消失するなど良好な結果が得られています。

手術

 局所麻酔下に日帰りで行い、片眼でおよそ30分です。手術のすぐ直後から症状の改善を実感でき、また根治的であることがこの手術の最大のメリットです。眼瞼下垂を伴っていることも多く、同時に手術が行えますので非常に喜ばれる手術です。当日は創部にガーゼをあてて帰宅しますが、翌日の再診後からは洗顔も可能です。約1週間後に抜糸を行います。
 保険が適応されますので安心して治療が受けられます。