2021.01.22 /
じんま疹

症状

 皮膚の一部が突然赤く盛り上がり(膨疹)、いつの間にか跡形もなく消えてしまいます。またそれが別の場所にでたり、繰り返しおこるのが特徴です。かゆみを伴い、数十分から数時間で症状が治まることがほとんどですが、まれに半日から1日以上続くこともあります。

分類

 じんま疹は大きく2つのタイプに分けられます。
 1つめは「原因がはっきりしているタイプ」です。これを”刺激誘発型のじんま疹”といいます。じん疹全体の約3割を占めます。原因がはっきりしているタイプ(刺激誘発型)」は、アレルギーや、汗、寒さ、水、圧迫、温熱、振動、こすれなどのさまざまな刺激が原因となります。
 2つめは「原因がわからないタイプ」です。これを”特発性のじんま疹”といい、約7割を占めます。
 

検査

 特定の原因が疑われる場合には、アレルギーテストを含めて採血等の検査を行うこともあります。

治療

 刺激誘発型のじんま疹の場合、原因となるものを探して避けるようにするとともに、抗ヒスタミン薬または抗アレルギー薬を用いて治療します。
 原因が明らかでない特発性のじんま疹の場合も、治療の基本は抗ヒスタミン薬または抗アレルギー薬ですが、多くの場合、疲労やストレスなどの因子が症状を悪化させますので、睡眠や栄養など体調管理に気をつけることも重要です。

その他

 6週間以内に症状が改善する蕁麻疹を急性じんま疹といい、6週間以上症状が継続するものを慢性じんま疹と言います。慢性じんま疹の場合、平均して6年の治療期間を要すると言われ、定期的な治療が必要になります。